新型肺炎 中国感染4500人超 死者106人 SARS超す勢い

2020年1月28日 16時00分
 【北京=坪井千隼】中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大している問題で、中国政府は二十八日、同日午前零時(日本時間同一時)までの合計で国内の死者が前日比二十六人増の百六人、感染者は同千七百七十一人増の四千五百十五人に達したと発表した。二〇〇二~〇三年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)を上回るペースで増え、各国で感染者が見つかるなど拡大に歯止めがかからない状況だ。
 新たにドイツとカナダ、カンボジア、スリランカで感染者が確認され、中国本土以外では十七カ国・地域で感染が確認された。
 中国国家衛生健康委員会のまとめによると、中国国内で重症者は九百七十六人。感染の疑いがある人は六千九百七十三人に上り、死者や感染者は今後も増え続ける可能性が高い。
 武漢市のある湖北省は、二十八日午前零時までのまとめで、感染者が前日より千二百九十一人増え、二千七百十四人になったと発表。また北京市では、初めて死者一人が確認された。中国国内では、チベット自治区を除くすべての省や直轄市で感染者が確認された。
 感染拡大の勢いは止まらず、中国政府は今月三十日までとしていた春節(旧正月)の休日を二月二日まで延長すると発表。職場や学校で感染が拡大することを防ぐ狙いだ。上海市政府は二十七日、さらに踏み込んだ措置として、市内の企業に二月九日まで営業しないよう指示した。食品スーパーや医薬品店、インフラ関係などは対象外とした。
 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は二十七日、北京に入った。感染の現状や拡大防止策について中国政府当局者と協議するとみられる。新型肺炎対策指導グループのトップを務める李克強(りこくきょう)首相は二十七日、現地視察のため武漢市に入った。

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