COP25開催中 グレタさんら大規模デモ

2019年12月8日 02時00分

6日、マドリードで記者会見するグレタ・トゥンベリさん=ロイター・共同

 【マドリード=竹田佳彦】国連気候変動枠組み条約第二十五回締約国会議(COP25)が開催中のスペイン・マドリードで六日夜、温室効果ガス削減のため各国に具体的な対応を求める大規模デモがあった。幅広い世代の参加者が「地球に代わりはない」と声を上げ、各地で続く異常気象などに危機感を示した。
 デモには環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)も参加した。報道陣らに囲まれて大混乱となったため途中で離脱したが、終了後の集会で「権力者たちは、未来と現代の世代を守らなければならない」と訴えた。
 二人の子供と参加した販売員フェルナンダ・ムーチーコさん(38)は「子供たちが直面する問題は私の問題」と話してグレタさんに共感を示し、無職ラファエル・ガルシアさん(72)は「各地で水害や猛暑が相次ぎ多くの人が命を落としている」と述べ、早急な対応が必要との認識を示した。
 五日にはCOP25会場で、子供のために気候問題に取り組む親でつくる二十七カ国の二百二十二団体が「生きるに値する未来を子供たちに託せるよう行動するのは、大人や親の仕事」と声明を発表。各国に行動を迫るなど、世代を超えて当事者意識が高まっている。
 デモでは温室効果ガス排出に批判が高まる一方で、原発への考え方には参加者の間でも温度差がある。
 仏パリから来たクロエさん(28)は「議論は必要だが、今すべきことは温暖化対策」と温室効果ガスを出さないとされる原発を支持。地震が多いイタリアの気象学者ルカ・ロンブローゾさん(55)は「原発は事故の恐れが大きく、廃棄物問題もある。火力発電の代替にはなり得ない」と強調した。

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