「後半で当てる」が消えた…記者指名「NGリスト」 ジャニーズが説明を一部修正、「容認」批判を意識?

2023年10月5日 17時15分
会見する東山紀之社長と井ノ原快彦氏

会見する東山紀之社長と井ノ原快彦氏

 ジャニーズ事務所が2日に東京都内で開いた性加害問題を巡る記者会見で、特定の記者らに質問させないための「NGリスト」があったとされる問題で、事務所は5日、リスト作成には携わっていないと釈明する文書をホームページ(HP)で掲載した。
 ただこの文書では、会見の運営を委託されたPR会社がNGリストの人物を「前半ではなく後半で当てる」と発言し、事務所側も容認したとも受け取れる当初の説明の一部がなくなっていた。5日午後5時時点では、説明内容を変更したことや、その理由は書かれておらず、SNSでは「なぜ?」との疑問の声が上がった。

◆「事務所は関与していない」

 またこの問題をめぐり、事務所が会見の運営を委託したPR会社「FTIコンサルティング」は5日、リスト作成を認めた上で、「事務所は作成や運営スタッフへの共有を含め一切関与していない」と報道機関に回答した。
 NGリストは、複数の記者の名前と顔写真が印刷され、記者会見会場に持ち込まれて質問者を指名する際に参照されたとみられる。ジャニーズ事務所は5日に公表した文書で、会見の前々日に行った打ち合わせでFTI側が「NG」と書いたメディア関係者のリストを持参してきたため、井ノ原快彦氏が「これどういう意味ですか? 絶対当てないとダメですよ」と述べたとしている。この発言に対し、文書ではFTI側が「では当てるようにします」と答えたとした。

◆「前半ではなく後半で当てる」

 ただジャニーズ事務所は4日夜の時点では「絶対当てないとダメですよ」と井ノ原氏が発言した際、FTI側が「前半ではなく後半で当てるようにします」と答えた、と説明。この説明には、井ノ原氏らジャニーズ事務所側が会見でNGリストの記者と、他の記者とを区別することを「容認した」「スルーした」ように受け取れるといった批判や指摘がSNSや一部報道で出ていた。
 東京新聞はジャニーズ事務所に対し、コメントを修正した理由を問い合わせたが、期限とした5日午後5時までに回答はなかった。
 一方、FTIは「限られた会場使用時間の中で、会見の円滑な運営準備のために作成した。深くおわび申し上げます」と陳謝した。

◆ジャニーズ事務所 5日の説明全文

 10月2日に開催した弊社の記者会見に関して、一部報道機関により、指名する記者と指名をしない記者を決めていた旨等の報道がなされています。
 弊社は、会見前々日に本件について会見を委託したコンサルティング会社と打ち合わせをいたしました。
 その時にコンサルティング会社がメディアのリストを持ってこられて、そこにNGと言う文字があったので、井ノ原が、「これどういう意味ですか?絶対当てないとダメですよ」と言いました。その時に会見を委託したコンサルティング会社の方は、では当てるようにします。と答えました。
 そのやりとりをその場にいた役員全員が聞いております。
 ですから今回流出したと言われている資料は、弊社の関係者は誰も作成に関与しておりませんし、指名をしない記者を決める等も全く行なっておりません。
 会見を委託したコンサルティング会社に、このことをきちんと伝え、謝罪してほしいとお願いしましたが、外資なので本国の許可が必要で調整に時間がかかると言われてしまいました。
 弊社は誰か特定の人を当てないで欲しいなどと言うような失礼なお願いは、決してしておりません。
 関係役員全員にも、もう一度確認し、誰もそのようなお願いなどしていないことも再確認いたしました。
 弊社としては、今後は、メディアの皆様との健全な関係を築き、対話を継続してまいりたいと考えていたところです。
 今回は、会見を委託したコンサルティング会社がしたことであっても、それは弊社が雇った責任があると言われれば、その通りであり、大変悩みましたが、現時点でわかっていることだけをご報告させて頂きます。
 今後も弊社は、故ジャニー喜多川による性加害問題に関する弊社の再発防止策、および、被害に遭われた方々への補償、さらには、弊社の社名変更と新会社設立に関する取り組みに関し、適宜・適切にすべての関係の皆様に説明責任を果たしていく所存です。何卒、事情をご賢察の上、引き続き、ご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2023年10月5日
ジャニーズ事務所

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