聖火リレー中止 千葉のALS患者・久根崎さん、症状の進行が不安

2020年3月26日 02時00分

「延期されても聖火リレーには参加したい」という久根崎克美さん(久根崎さん提供)

 五輪・パラリンピックの延期に伴い、聖火リレーが中止となった。県内では七月二~四日に実施される予定だったが、聖火ランナーの内定者にも動揺が広がった。
 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者で、七月二日に南房総市内を車いすで走る予定だった久根崎克美さん(57)=鴨川市西町=は「一年後では、症状の進行状況がどうなっているか分からない」と不安をのぞかせる。
 三年前に発症し、両足が動かない。今後、症状の変化によっては、車いすを大型にする可能性がある。「今の聖火リレーの規定では介助者は一人。それだけで間に合うのか…」
 聖火ランナーに応募したのは、難病患者や障害者への理解の広がりを期待するとともに、日ごろ自分を支えてくれる人たちへの感謝を表すため。今年十一月には自身が聖火リレーで持つトーチを使って地元・鴨川市で市民リレーを開催、その後トーチを市に寄贈する予定だった。
 「当初の目的のためにも、聖火リレーには参加しないと」と力を込める。
 東日本大震災で津波被害を受けた旭市内を走る予定だった同市防災資料館長の戸井穣さん(75)は「被災地の皆さんに元気を与えられるよう、一万五千歩から二万歩のウオーキングを日課にして一生懸命準備してきただけに残念」と話す。だが、「世界的な問題でもあり、やむを得ない。またランナーに指名されたら頑張ります」と前を向いた。 (太田理英子、小沢伸介)

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