聖火の花、石巻に咲く ギリシャから到着

2020年3月21日 02時00分

石巻南浜津波復興祈念公園に「復興の火」として展示された東京五輪の聖火=20日、宮城県石巻市で(沢田将人撮影)

 東京五輪の聖火が二十日、特別輸送機でギリシャから宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に到着した。聖火は、東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市で「復興の火」として一般展示が始まった。二十一~二十五日に宮城、岩手、福島各県を巡回。聖火リレーは二十六日に福島県でスタートする。
 新型コロナウイルスの影響で、到着式や展示イベントでは規模縮小が相次いだ。聖火は二十日午前、予定を早めて松島基地に到着した。共に五輪三連覇を達成した柔道男子の野村忠宏さんとレスリング女子の吉田沙保里さんが聖火リレーのトーチを使い、聖火皿に点火。暴風警報が発令される中、空自のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が基地上空に描いた五輪マークは、強風のためすぐに流された。
 到着を祝う式典で、大会組織委員会の森喜朗会長は、地元小学生ら約二百人の参加を取りやめたことなどを念頭に「地元の人と共に出迎えたかったが、安全第一に苦渋の決断をした」とあいさつ。強風の影響で、橋本聖子五輪相ら一部出席者の会場入りが遅れた。
 同日午後には、石巻南浜津波復興祈念公園に運ばれ「復興の火」としての巡回展示がスタート。宮城県の村井嘉浩知事は展示に先立ち「復興の火は、これからも続く復興に大きな力となる」と述べた。
 早速、見学に訪れた石巻市のパート森原さゆりさん(51)は、旧市街地だった展示場所で知人を失った。「墓参りを兼ねて来た。うれしいような寂しいような、複雑な気持ち」と声を詰まらせた。

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