故中曽根元首相 「青雲塾」来月末で解散 会館、資料館は現地で存続

2020年5月27日 08時34分

徳富蘇峰が揮毫(きごう)した「青雲塾」の扁額(へんがく)が掲げられた会館=高崎市で

 昨年十一月に死去した中曽根康弘元首相が塾長を務めた公益財団法人「青雲塾」(高崎市末広町)は二十六日、六月末で解散すると発表した。
 中曽根元首相が残した膨大な政治・外交資料や青雲塾会館、資料館など法人財産は、関連の公益財団法人「中曽根康弘世界平和研究所」(東京都港区)が引き継ぎ、現在地で存続する。若者を対象に昨年まで十一回続けた論文募集、年四回の講演会は解散により終了する。
 青雲塾は中曽根元首相が衆院選に初当選した一九四七(昭和二十二)年に設立し、青年運動を展開した拠点。支持者らにとっては象徴的な存在だった。
 中曽根元首相の長女で、青雲塾の石井美智子代表理事は「貴重な資料を後世に継承するという観点から判断した発展的な解散」と説明。「青雲塾会館や資料館は中曽根平和研で維持管理し、戦後政治・外交史の資料館とする方向で準備している」とコメントした。
 青雲塾は五六(同三十一)年に現在地に青雲塾会館を建て、財団法人化。二〇〇三年に現在の建物に建て替え、三年後に資料館を増築。一〇年に公益財団法人になった。中曽根元首相の直筆のメモや草稿などの資料数十万点を所有し、一部は国会図書館に寄託している。(石井宏昌)

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