東京高検検事長に就任した林真琴氏「政治と一定の距離保つ必要ある」

2020年5月28日 07時08分

東京高検検事長に就任し、記者会見する林真琴氏

 東京高検の検事長に二十六日付で就任した林真琴氏(62)が二十七日、東京・霞が関の検察庁で記者会見し、賭けマージャンで辞任した前任の黒川弘務氏(63)について「誠に不適切。国民の信頼を揺るがす深刻な事態だ」と述べ、謝罪した。
 林氏は愛知県豊橋市出身で、一九八三年に任官。法務省勤務が長いが、若手時代は東京地検特捜部でリクルート事件などの捜査にも従事。刑事局総務課長や人事課長を歴任し、刑事局長時代には「共謀罪」の趣旨を含む改正組織犯罪処罰法の立法業務を担った。二〇一八年一月から名古屋高検検事長を務めていた。
 林氏は会見で「適正な検察権の行使には国民の信頼が必要。信頼を取り戻すことに努めたい」と強調。その上で「政治との距離が近くなると、国民から『癒着があるのでは』と公正らしさが疑われかねない。検察官は政治と一定の距離を保つ必要がある」と話した。
 任官同期の黒川氏については「いろいろな仕事を一緒にやってきた。このような形での辞職は非常に残念だ」と言及した。
 法務・検察当局はかねて、稲田伸夫・検事総長(63)の後任に林氏を充てる構想を描いていた。しかし安倍内閣が今年一月、政権に近いとされる黒川氏の定年を半年延長する閣議決定をしたことで、黒川氏の総長就任が有力視されていた。 (山下葉月)

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