株式会社 舟和本店

2020年2月12日 18時02分

女優・宮﨑香蓮が老舗の企業をご紹介します!

女優・宮﨑香蓮が、インタビューから原稿の執筆まで全てを手掛ける連載企画「大人の社会科見学」。今回は長年、東京・浅草の仲見世で和菓子店を営んできた株式会社舟和本店にお邪魔しました。名物の芋ようかんを中心に、舟和のこれまでとこれからを香蓮ちゃんがお伝えします!

「みつ豆」を提供するモダンなお店が人気に

 舟和本店さんは、明治35年(1902年)に、現在と同じ浅草の仲見世でお店を始めました。創業当時から、定番の芋ようかんも作っていましたが、舟和の名前が世に広まったのは、創業の翌年に作り出された「みつ豆」のお陰だそうです。

みつ豆を世に送り出したのが、ここ舟和。昔は黒みつではなく白みつを添えて提供していたそう。650円。

 角切りにした寒天と赤えんどう豆に、杏の甘煮やぎゅうひを加え、さらに蜜をかけて食べるのが、みつ豆ですが、当時まだ珍しかった洋風の器に盛りスプーンで食べるというスタイルは、舟和が考案したもの。
 お店も「みつ豆ホール」と名付け、モダンな雰囲気で提供したところ、大人気のお店になったそうです。今のわたしたちが、おしゃれなカフェで新しいスイーツを食べるような感覚だったのかもしれません。
 3年ほど前に改装された本店にある喫茶コーナーは、「みつ豆ホール」だったころの雰囲気を取り入れているようでインテリアやウェイトレスさんの制服も、大正モダンなデザインです。こちらでは、みつ豆だけでなく、看板商品の芋ようかんも食べることができます。

本店の喫茶コーナーでは、芋ようかんは抹茶付きセットで710円。あんこ玉(1個100円)の追加もできます。

 この芋ようかんは、創業者の小林和助さんが芋問屋を営んでいたことがきっかけで開発されたものだとか。明治時代は、餡の材料である小豆は高級品で、庶民が煉(ねり)ようかんを食べる機会は少なかったようです。値段の高い小豆に代わり、さつま芋でようかんを作ろうと、和菓子の職人と研究し、生まれたのが芋ようかんでした。

100年以上も変わらない芋ようかんの素材と製法

 もともと芋問屋だったためか、芋ようかんに使うさつま芋にもこだわりが。芋ようかんに適した紅あずまを使っているそうですが、さつま芋は秋が旬の食べ物。夏はどうやって手に入れているのかお聞きしたところ、土に埋めて眠らせているものを使っているとのこと。舟和さんで年間数千トンも使うさつま芋は、すべて人の手で皮をむくそうです。
 あのしっとりとした食感に芋ようかんを仕上げるため素材や作り方は、創業当時から変わらずに受け継がれています。そのため、香料や着色料、そして保存料も使っていません。こうして100年以上も東京ならではの味を守り続けているんですね。

定番の小豆だけでなく、みかんなど彩りの鮮やかなあんこ玉もあります。あんこ玉2個と抹茶のセット710円。

 味に対しては妥協しない舟和さんですが、会社としては色々と新しいことにチャレンジしています。例えば、浅草に来た子供がお土産を買うとしたら、何が楽しいだろうと考えて製品化したのが、和菓子をモチーフにしたメモ帳などの文房具。また本店にはガシャポンも置いてあり、あんこ玉などの食品サンプルが手に入ります。浅草に来て楽しかった思い出を持ち帰ってほしいという思いから、このような商品も手がけているそうです。

香ばしい焼き芋ようかんはバターをつけていただきます。焼き芋ようかん、抹茶とアイスのセットは800円。

 わたしが面白い、そして美味しいと思ったのは焼き芋ようかんです。これも焼いたら美味しいという社内の声を反映してお店で提供するようになったのだとか。柔軟な考え方のできる老舗って素敵だ!と思いました。
取材後記
長崎県出身のわたしは「舟和の芋ようかん」についてよく知りませんでした。今回、取材にうかがって芋ようかんをいただき、すっかりファンになってしまいました。実はわたし、さつま芋が大好きなんです! 喫茶室のウェイトレスさんの制服もかわいいし、また本店にうかがって和風なカフェタイムを過ごしたいなって思いました。株式会社舟和本店の青木正美さん、そしてお店のスタッフの方々、取材にご協力くださり、ありがとうございました!
DATA 株式会社 舟和本店
明治35年(1902年)に創業した舟和。明治36年に、みつ豆を提供する、みつ豆ホールを開設し人気を集める。現在は浅草本店の他に、自由が丘や高田馬場などで喫茶店を兼ねた店舗「ふなわかふぇ」も展開をしている。
舟和本店
東京都台東区浅草1-22-10
TEL. 03-3842-2781
本店売店(1F) 営業時間
平日 10:00~19:00
土曜 9:30~20:00
日祝 9:30~19:30
喫茶室(2〜3F) 営業時間
平日 10:30~19:00
土曜 10:00~20:00
日祝 10:00~19:30
(LO 閉店30分前)
PROFILE
宮崎香蓮(みやざき かれん)
1993年11月20日生まれ。2006年「第11回全日本国民的美少女コンテスト」演技部門賞を受賞し、女優として活動中。NHK 大河ドラマ『花燃ゆ』ではヒロインの幼馴染・入江すみ役として出演する など、いま活躍を期待される若手女優の代表格。
■NHK Eテレ「おもてなしの即レス英会話」ドラマパートレギュラー(早苗役)
■テレビ朝日「遺留捜査」滝沢綾子役レギュラー
■島ぜーんぶ映画祭第11回沖縄国際映画祭地域発信型 出品作品「BENTHOS」主演
■舞台「里見八犬伝」出演(浜路役)
■東京2020オリンピック聖火リレー長崎県内走行聖火ランナーに決定!

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