給付金10万円いつ届く? 東京23区で時期にばらつき

2020年5月29日 07時32分
 一人当たり現金十万円を配る「特別定額給付金」は、東京二十三区でも葛飾区や杉並区で支給が始まった。渋谷や港などの五区も五月中に支給を開始するが、他の区は六月にずれ込むという。「一日でも早く届けよう」と各区は策を練ったものの、受給世帯数が同規模でも支給に二週間程度のずれが出るケースも出ている。
 各区は受給世帯分の申請書を準備して郵送し、返送されてきた書類に誤りがないかをチェックした後、金融機関に振り込みを依頼する。データ入力や本人確認書類との照合など手間のかかる作業が多く、受給世帯数が多い区ほど支給が遅れるとされる。
 十万円給付は、国のコロナ対策で突如現れた業務のため、区役所内に担当課は存在しない。品川区は、応援の職員がローテーションを組み、大部屋で「三密」を警戒しながら二十四時間体制で作業にあたる。担当者は「秘策は人海戦術。必要としている人に一日でも早く届けたい」と話す。
 十五万五千世帯を対象にする墨田区は「返送されてきた書類の確認に手間取るだろう」とみて、QRコードで照合できるように事前にシステムを改修した。その結果、予定を前倒しして六月上旬に支給開始できる見通しになった。一方、受給世帯数が同じ規模の目黒区は支給開始を六月下旬としている。
 給付金を巡っては、不備が相次ぐオンライン申請を取りやめ、郵送申請に一本化する自治体も出てきている。ある区の幹部は「オンライン申請の導入が全体に行き渡るのを遅らせている。国は『迅速に届けるため』と言うが、これでは本末転倒だ」と不満を漏らした。 (加藤健太)

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