イニエスタわくわく!J1再開に「試合うれしい」

2020年5月30日 07時10分

練習する神戸のイニエスタ=(C)VISSEL KOBE(5月25撮影)

 Jリーグは29日の臨時実行委員会で、2月下旬から中断しているJ1を7月4日に再開することを決めた。J2再開とJ3開幕は6月27日。まずは無観客で開催し、7月10日以降は状況を見極めて観客を入れる方針。全選手対象のPCR検査も実施の見通しが立った。 
 2月下旬から公式戦を中断していたJリーグの新たな日程がようやく決まった。次なる課題の一つは、いかに選手の健康や安全を確保しながら試合を迎えられるかだ。J1の準備期間は約5週間。再び戦うコンディションを整えるのは決して容易ではない。
 シーズンオフよりも長い期間、チーム活動がなかった選手たちは活動自粛中も自宅などでトレーニングを続けてきたとはいえ、試合で90分間を走りきる力はまた別物だろう。今月27日にチーム活動を再開したばかりのJ1浦和の主将・西川は「(再開して)戦いながら上げていくことになる」と受け止める。
 けがへの懸念もある。チーム活動の再開は地域によってばらつきがあり、九州や関西などの他地域よりも遅い26日に再始動したJ1、FC東京の長谷川監督は「焦りはある」としつつ、「早い段階でやり過ぎてしまうと選手のけがにつながる。大変だ」。5月中旬にリーグ戦が再開したドイツは負傷者が続いたとされる。28日に全体練習を再開したJ1鹿島の土居は「けがが怖い」と正直な思いを口にする。
 接触プレーが多いサッカーでは、選手やチーム関係者の事前検査も重要となる。ドイツなどでは全選手を対象に事前のPCR検査を実施。Jリーグも感染症の専門家チームからの提言を受け、公式戦再開前にPCR検査を全選手に行う方向で準備を進めている。
 事態が完全に収束していない中での公式戦再開は、選手の精神的負担も大きい。「検査をした方が安心してサッカーに集中できる」と鹿島の主将・三竿。選手たちの不安をできる限り取り除いた上で、リスタートを切る。 (唐沢裕亮)

◆独参考に万全の対策

 Jリーグは公式戦実施に向け、すでにリーグ戦を再開したドイツを参考に試合会場での感染対策に万全を期す。担当者によると選手と関係者の動線を分けるため、スタジアムを三つのゾーンに分割して運用する予定。ピッチ周りに入るボールパーソンやカメラマンには健康状態を確認し、人数も制限する方針だ。
 観客の入場が可能となった後を見据え、検温機器450台を用意。消毒液12トン、マスク7万枚も調達したという。

◆選手ら「うれしい」「心配ある」

 J1の再開日の決定を受け、選手からは喜びや安堵(あんど)の声が上がり、不安な思いも漏れた。
 神戸の元スペイン代表MFイニエスタは「再開を聞いて喜んでいる。特殊な状況だが、試合ができることがうれしい」と歓迎。札幌のFW鈴木は「待ちに待った。楽しく熱い試合ができるのを楽しみにしている」と語り、FC東京のMF橋本は「まずは安心した」とコメントした。
 C大阪のFW柿谷は「(試合を)やって本当に大丈夫か、という心配はある」とも。大分の片野坂監督は「初めてのケースが多々あると思う。柔軟に対応し、プレーに集中できるようにしたい」。当初は慣れない無観客試合となるが、鹿島のMF土居は「反対ではないし、試合がやれればありがたい」と話した。
 J2はJ1より1週間早く始まる。29日に全体練習を再開した東京VのFW大久保は「(公式戦まで)1カ月ないのはちょっときつい。そこまで(コンディションを)持っていけない。難しいなと思った」と率直に述べた。

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