<新型コロナ>横浜大空襲 75年の節目、動画で発信 戦争展延期で実行委

2020年5月30日 07時21分

横浜大空襲について語る(左から)平野さん、車塚さん、鈴木さん=横浜市西区で

 推定約8000人の死者を出した横浜大空襲から29日で75年。毎年この時期に「平和のための戦争展inよこはま」を開いている実行委員会は新型コロナウイルスの感染が広がっていたことから延期を決めたが、「75年という節目に風化させてはいけない」と、空襲体験者らの動画を公開している。(丸山耀平)
 公開しているのは、横浜市内で二十三日に開いた報道関係者向けの報告会の様子。七歳の時に空襲を経験した平野清治さん(82)=横浜市南区=が、空襲時の様子や平和への思いなどを語った。
 二十九日の朝、空襲警報がなり、父に連れられて急いで貨物列車の下に潜り込むと、焼夷弾(しょういだん)があられのように降り、周囲が炎に包まれた。家族と離れてしまい一人で桟橋に逃げたという。「亡くなった人のことを胸に、平和への思いは変わらない」と言葉に力を込めた。
 また、戦争や社会問題について考える横浜商業高校OBらの任意団体「NGOグローカリー」の顧問で横浜市立東高校教諭の鈴木晶さん(58)とメンバーの明治学院大四年の車塚蘭さん(21)が平和への思いを語る様子も公開している。
 車塚さんは、高校時代から活動に取り組み、「貴重な経験を聞いた、で終わらすのではなく、発信しなければいけない」と活動を続けてきた。「私たちは体験者から話を聞ける最後の世代。横浜にも戦争があったんだという輪をつなげていきたい」と話した。
 実行委は今年の戦争展について、十月上旬の開催を目指している。NGOグローカリーは「七十五年前の五月二十九日・東神奈川で−四人はどう逃げ惑ったか」をテーマに、平野さんら四人の体験者の証言を基に空襲時の地図をつくり、七十五年前の記憶を来場者と共有する予定だ。
 報告会の様子はYouTubeで「戦争展inよこはま」と検索。

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