白人の元警官を訴追 米ミネソタの黒人男性死亡事件

2020年5月30日 13時59分

29日、米ワシントンのホワイトハウス前で、黒人男性が白人警官に暴行されて死亡した事件に抗議する人たち=岩田仲弘撮影

 【ニューヨーク=赤川肇】米中西部ミネソタ州ミネアポリスで二十五日に丸腰の黒人男性ジョージ・フロイドさん(46)が白人警官(解雇)にひざで首を組み敷かれて死亡した事件で、州捜査当局は二十九日、この警官を殺人の疑いなどで逮捕し、訴追した。ミネアポリスでは放火や略奪を伴う抗議活動が連日続いており、フレイ市長は夜間外出禁止令を出した。
 逮捕、訴追されたのはデレク・ショービン容疑者(44)。訴追記録によると、手錠を掛けられたフロイドさんが警察車両に乗るのに抵抗し、地面にうつぶせになった後、容疑者は八分四十六秒にわたり左ひざでフロイドさんの首に乗ったとされる。
 ただ、検視の予備結果では首を組み敷かれたことが直接の死因かどうかが判明せず、身柄拘束や持病による「複合的要因」の可能性が指摘されたという。
 事件を巡る抗議活動は全米に広がり、ミネアポリスでは一部が暴徒化して警察署が放火。トランプ大統領は二十九日、ツイッターに「不良どもがフロイドさんの名声を汚している。略奪が始まれば、狙撃が始まる」と書き込んだが、ツイッター社は「暴力賛美」と判断し、投稿が自動表示されないよう措置を取った。
 国連のバチェレ人権高等弁務官(前チリ大統領)は二十八日付の声明で、米国の警官らが歴代にわたり丸腰の黒人を殺害してきたと非難し、再発防止に向けて「米当局は本気で行動すべきだ」と指摘した。

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