<5月の窓>仲間と走る日 楽しみに

2020年5月31日 07時34分
 「子育ての相談も、たわいのない話もできる貴重な時間」
 東京都中野区の会社員の女性(51)は、お気に入りのシューズ=写真(女性提供)=でジョギング仲間と週一回走っていた時間の大切さをかみしめている。
 始めたのは十年前。長男の同級生の母親に誘われた。五人ほどで、神田川の遊歩道約三・五キロを走る。受験やスマートフォンを持たせるかどうかなど、同じ年の子を持つ母親同士、おしゃべりできるペースでゆっくり走った。
 楽しいだけでなく体力も着実についた。当初はきつかったが、ハーフマラソンの大会に毎年出場できるようになり、大きな達成感も味わった。
 それが新型コロナウイルスの影響で仲間とのジョギングは中止に。一人で黙々と走るようになった。みんなも一人で走る。毎年楽しみにしていた夏の食事会もできないと思うと、がっくりきた。
 仲間とは無料通信アプリ「LINE(ライン)」で自粛生活を励まし合ったり、マスクのある店の情報をやりとりしたり。「彼女たちがいなかったらジョギングは続けていないと思う。何でも相談し助け合える。頼りになる仲間です」
 目に見えないウイルスに気を使うのはストレスだ。手洗いやうがいはもちろん、家に帰ったらスマホや定期入れも除菌シートで拭く。「どこまで徹底すれば安全なのか」。そんな不安はあるが、「地道に続けるしかないですね」。こつこつ続けてきたジョギングで、継続の大切さを知っているからだ。
 「早くみんなに会いたいから絶対に感染しない」。小さな努力が大きな喜びになると信じている。 (西川正志)

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