ジャズ喫茶 DUG

2019年11月13日 09時00分

オッサンズからの卒業を目指し、お笑いトリオ“東京03”が未知なる世界の扉を開く!

アラフィフのお笑いトリオ「東京03」のメンバーが、これまでのこだわりを捨て去り、新たな価値観に触れながら“立派な紳士”への道を目指す人気の連載!
未知なる世界を体験するため、東京03探検隊が新たな冒険の旅へと旅立ちます!
なんとなく敷居の高いお店というのは世の中にたくさんありますが「ジャズ喫茶」もその内のひとつではないでしょうか。
独特の雰囲気があるお店で上手に女性をエスコートできれば「紳士」であることをアピールできるはず。
そこで今回は老舗のジャズ喫茶DUG(ダグ)でお店での過ごし方を教えてもらいました。

ジャズを聴いている男はカッコいい?

新宿の雑踏から地下へと下るとムーディな空間が広がっていました。
意外に明るい店内。
ちなみに写真左上に写っているのは大きなスピーカーの一部です。

<飯塚隊員>「あんまり緊張しなくても良さそう。とりあえず安心した」
マスター 中平穂積さん
「いらっしゃいませ。マスターの中平穂積です。
今日はゆっくりしていってください」
<角田隊員>「こ、今日は!一見さんお断り、みたいなお店ではないんですね」
<豊本隊員>「初めまして東京03です。
3人ともジャズ喫茶に来るのは生まれて初めてなのでよろしくお願いします」
マスター 中平穂積さん
「はい、よろしくお願いします。ご注文は何にしますか?」
コーヒーを飲みながらマスターの中平さんの話に耳を傾ける3人。
スピーカーは大きいですが音量はお客さん同士で会話ができるくらいで決して爆音ではありませんでした。

<豊本隊員>「お店の中は私語厳禁って訳ではないんですね」
マスター 中平穂積さん
「昔はね、そういうことを言う方もいましたけど
ジャズに対する気持ちが真面目ならば話しても構いませんよ」
<角田隊員>「女性と一緒に来ても問題ないですか?」
マスター 中平穂積さん
「昔は女性のお客さんはほとんどいませんでしたね。
硬派なイメージがあったようで。
今は女性連れのお客さんもいらっしゃいます」
<飯塚隊員>「昔と今ではお店の雰囲気が違うみたいですけれど
DUGがオープンしたのはいつなんですか?」
マスター 中平穂積さん
「開店したのは1961年のことです。今とは場所も違って名前もDIGでした」
60年近い歴史を持つお店に敬意を表しモノクロームのカットを掲載。
フォトグラファーになるために東京で学生をしていた頃からジャズのレコードを収集していた中平さんは26歳の時にDIGをオープンした。

<飯塚隊員>「中平さんの学生時代ならレコードも高かったと思うんですが どうやって集めていたんですか?」
マスター 中平穂積さん
「写真の勉強をしていたから父親に『カメラが必要だから』って言ってお金を送ってもらっていましたよ」
<豊本隊員>「えっ!?」
<角田隊員>「ナイスなアイデアですね!」
<飯塚隊員>「コラコラ!良い子は真似しないようにって言うところだよ」
<豊本隊員>「でもそのレコードのお陰でお店をオープンできたんだから。
結果的には良かったですね」
<飯塚隊員>「でも趣味でジャズを聴くのとは違って
お店をやっていくのって大変じゃありませんでしたか?」
マスター 中平穂積さん
「最初の半年間はお店がガラガラで大変でしたね」
<角田隊員>「そこでまたお父様に頼ったんですね!」
<豊本隊員>「そんな訳ないだろう!」
マスター 中平穂積さん
「まぁ開店する前から知り合いだった植草甚一さんにも『ジャズ喫茶だけはやるな』と言われていたんですが
実際、開店してから毎日のように足を運んでくれて。そういう熱心なお客さんに助けられたんでしょう」

※植草甚一(1908〜1979年):アメリカ文学、映画、音楽などの評論家。
エッセイ集「ぼくは散歩と雑学が好き」などで日本にサブカルチャーを根付かせた人物として知られている。

DUGの長い歴史の中で生まれたエピソード

パソコンやスマホが壊れた訳じゃありません。
この写真はわざとモノクロにしています。

<豊本隊員>「やっぱりこれだけ長く営業されていると 色々なお客さんがいらっしゃいますよね」
マスター 中平穂積さん
「そうですね。三島由紀夫さんは生前よくいらしてました。
でもビートたけしさんは、若い頃に新宿で働いていましたがDUGのことは敷居が高いお店だと思って入れなかったとおっしゃっていたようです」
<角田隊員>「案外ビビりなんですね!」
<飯塚隊員>「大先輩に何てこと言うんだよ!」
マスター 中平穂積さん
「まぁ当時はレコードをかける前にマスターが演説みたいに内容を解説するジャズ喫茶があって、それで敷居が高いと思われたんじゃないかな」
現在は夜(18:30〜)はバータイムを設けて営業をしているDUG。
深夜まで営業しているお店には独特の苦労があったようで…。

<豊本隊員>「ジャズ喫茶というと深夜まで営業しているイメージがあるんですが開店当時は何時まで営業していたんですか?」
マスター 中平穂積さん
「お店は朝11時から夜12時まで。
金曜日の夜だけ終夜営業をやったりもしていました」
<角田隊員>「それだけ長い時間営業していれば大儲けでしょう!」
<飯塚隊員>「すぐ金の話をするのは止めろよ!」
マスター 中平穂積さん
「ところがね、お客さんは若い学生さんが多くて、コーヒー1杯で何時間もいたりするんです。
金曜の夜は終電がなくなると新聞紙を床にひいて始発が来るまで寝てるお客さんもいたり」
ところで店内にはジョン・コルトレーンなど名だたるジャズ・ミュージシャンの写真が飾られている。
これはフォトグラファーとして中平さんが撮影したもの。
中平さんはジャズ・ミュージシャンの写真集も手がけている。

<豊本隊員>「すごいですね。中平さんの人生はジャズ一色なんですね。
そもそもジャズ喫茶ができるほどこの音楽が流行ったのっていつからなんでしょうね?」
マスター 中平穂積さん
「1950年代からジャズ喫茶はあったようですが日本にジャズブームが起きたのは1961年にアート・ブレイキーが来日してからですね」
<角田隊員>「よし、オレたちも、もっとブレイクして東京03喫茶を全国に作ってもらおう。フランチャイズ化すれば…」
<飯塚隊員>「もう、そういう話は止めろ!」
「ジャズを聴き始めるならどのミュージシャンがおすすめですか?」
と中平さんに聞くと
「ビル・エヴァンス、マイルス・デイビス、アート・ブレイキーかな」
と教えてくれました。
中平さんはもっとアヴァンギャルドなジャズも好きで、あまり一般受けしないレコードばかりかけていたところ、お店に来る人が少なくなってしまったこともあるとか。
お客さんがあってこそ成り立つ商売の難しいところです。
好きなことを仕事にするのも大変なんですね
それでもこんなに長い間、お店を続けられるなんてすごいことですよ
(お腹空いた…)
ということで、東京03のファンだという女性スタッフとともに記念写真を撮って終了しました。

時代の変化とともにジャズ喫茶でのお作法も(少なくともDUGでは)そこまで厳しいものではないようです。
他のお客さんや音楽の邪魔にならなければおしゃべりしてもOKだとか。
大きなスピーカーで音楽を聴く機会も段々と少なくなってきているので 気の合う友達や意中のあの人と一緒にジャズ喫茶でコーヒーと音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか?
DUGのスタッフのみなさん、ありがとうございました!

DUG
1961年にDIGという店名でオープン。店の名付け親は文中にも登場した植草甚一氏。数度の移転やリニューアルの後、2000年に現在の場所で営業を開始。バータイムには100種類以上のカクテルも提供している。
東京都新宿区新宿3-15-12 B1
TEL 03-3354-7776
月〜土曜 12:00〜26:00
日曜・祝日12:00〜23:30
(カフェタイム12:00〜18:30 バータイム18:30〜)

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