港区長選告示 現新5人の争いに 羽田新ルートなど争点

2020年6月1日 06時41分

 任期満了に伴う港区長選が三十一日、告示され、無所属新人の元都議の菊地正彦さん(67)、五選を目指す無所属現職の武井雅昭さん(67)=自民、国民、公明、社民、都民ファースト推薦=、無所属新人で会社役員の飯田佳宏さん(47)、無所属新人で元区議の大滝実さん(71)=共産推薦=、諸派新人で会社員の柏井茂達さん(36)の五人が立候補を届け出た。
 緊急事態宣言の解除後、都内で初めての選挙。争点は、新型コロナ対策や、運用が始まった港区を含む都心部を通過する羽田空港新ルートへの対応など。四期十六年続く現職の区政への評価も争点となる。
 各候補はマスクやフェースシールドを着用したり、支持者らと距離を空けたり、感染予防にも配慮して第一声を行った。
 飯田さんは午前九時半、麻布十番駅前で、名前が書かれたのぼりを手にし、「減税による経済の立て直し」などを訴えた。
 武井さんは同十時、芝公園の選挙事務所でマスク姿で支持者に対し、「選挙運動は行わず公務に専念したい」などとあいさつした。
 大滝さんは正午、田町駅前で、マスクを外して、フェースシールドを着用し、PCR検査の強化などを訴えた。
 ホリエモン新党の公認を受けた柏井さんは午後一時、六本木交差点近くで演説し、自粛よりも経済活動再開をなどと訴えた。
 菊地さんは午後三時すぎ、白金タワー前の広場にマスク姿で登場し、羽田新ルート撤回のため住民投票したいなどと訴えた。
 投開票は六月七日。三十日現在の選挙人名簿登録者数は二十万三千九百六十六人(男九万三千七百八十三人、女十一万百八十三人)。

◇港区長選立候補者(届け出順)

◆菊地正彦(きくち・まさひこ)さん(67) 無新

 税制見直しと質高い区政

<経歴>会社経営(元)都議▽日大院中退                   
<公約>(1)生活を守る決意!!(2)羽田新飛行ルート撤回!!                                             
 新飛行経路に四時間でジェット機が六十便通り、平穏な生活を脅かしている。三度目の挑戦だが、住民投票で現状を阻止しなくてはと出馬を決心した。
 区の人口は再開発で二十五万人まで増えたが、行政サービスが追いつかない状況だ。コロナ禍で全てが見直しを迫られている。経済優先でなく生活者優先の思想を区政に取り入れたい。
 区民が納税した固定資産税は区民に還元されず、都が一元的に管理する財政調整制度になっている。財源確保のため、税制の見直しと質の高い区政が必要だ。 (白金タワー前で)

◆武井雅昭(たけい・まさあき)さん(67) 無現<4>自国公社都

 区民の幸せに尽くしたい

<経歴>区長(元)区区民生活部長・政策経営部人事課長▽早大         
<公約>誰もがいきいきと暮らし住み続けられるまち、誇りに思えるまちを実現します。区政の主役は区民です。区民が主役の区政づくりを実現します
 コロナウイルスの問題があり、選挙戦をいかに戦うか悩んだが、表だった活動をせず、任期満了まで責務を果たすことだと思い至った。明日(一日)から、小中学校・幼稚園と区の施設が順次再開される。感染防止を徹底し、新たな兆しが出たときは次の対応を考える必要がある。
 日常生活や仕事に暗い影を落とし、経済的にも厳しい状況にあり、新たな手だてを求められている。港区は大変魅力があり、勢いがある。それを取り戻し、誰もが心から安心できるよう、区民の幸せに尽くしたい。 (芝公園で)

◆飯田佳宏(いいだ・よしひろ)さん(47) 無新

 減税による区再生が旗印

<経歴>会社役員(元)衆院議員秘書▽北海学園大               
<公約>減税で地域再生。特別区民税の減税、均等割りをゼロ、所得割を0.6%減税を目指す。羽田新ルートは反対し、固定資産税の減免要請を行う
 港区を減税で再生する。それが旗印だ。特別区民税を減税し、(都税の)固定資産税は減免を要請する。
 みなさんに一円でも多くお金を返し、一円でも多く買い物をしてもらう。設備投資、雇用が増え、よりよいサービス、商品が市場に送られる。官僚が経済対策だと言って思い付きのようにお金を使っても正しいかどうかは分からない。
 羽田新ルートの騒音には困っている人は、本当に困っている。気にならない人もいて問題が放置されているが、少数の悩みを港区全体の問題にして、撤回させたい。 (麻布十番で)

◆大滝実(おおたき・みのる)さん(71) 無新共


 区独自のPCR検査態勢

<経歴>共産党地区常任委員(元)区議・民青地区委員長・会社員▽春日部工   
<公約>(1)医療、検査体制の抜本的強化(2)羽田への低空飛行を中止、撤回(3)大型開発を見直し補助金は区民のくらし、福祉に(4)ジェンダー平等、人権守る 
 新型コロナの検査、医療態勢を抜本的に強化する。PCR検査機のある大学や研究機関に協力を依頼して、独自に区として検査する。医療機関、介護に従事する人の全員検査も必要だ。公的病院の役割が大きい。(地方独立行政法人に移行方針の)都立広尾病院は都立のまま守っていく。
 羽田空港の低空飛行は、騒音で空襲を思い出したという声もあった。インバウンド(訪日外国人旅行客)が減り、計画は必要ない。品川、新宿、渋谷など関係自治体と大きな反対運動を起こし、何としても中止に追い込む。 (田町駅前で)

◆柏井茂達(かしわい・しげたつ)さん(36) 諸新

 自粛よりも経済活動再開

<経歴>NTTドコモ社員・ホリエモン新党会計責任者▽京大院       
<公約>2024年の港区長選挙でWeb投票を実現いたします
 
 六本木で昨年まで四回、ホリエモン祭を開催してきたが、コロナで中止に。イベント業や飲食業など経済活動を行う方々の道を切り開くためにも、ホリエモン新党から自粛ムードを壊し、経済活動の再開に向けて頑張りたい。
 前回区長選の投票率は24%と低い。サイバーセキュリティーの仕事をしておりネット選挙に必要な、安全なシステム構築の知識がある。ネット選挙を実現し投票率70%に上げたい。六本木交差点を歩行者天国にし、ダンスパーティーを開き、東京の中心から盛り上げたい。 (六本木交差点で)

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