<新型コロナ>「パトロールは誰がするのか」 今夏の海水浴場開設断念 

2020年6月2日 07時19分

「海水浴場の開設は困難」などと書かれた県のガイドライン

 「パトロールは誰がするのか」「現場を知らない人がつくったルール」。今夏の海水浴場開設を断念する発表が相次いだ一日、関係者からは不安の声や断念の要因となった県のガイドラインへの批判の声が出た。
 藤沢市内の海岸で毎年、海水浴場を開設する三組合の代表は一日、開設断念を鈴木恒夫市長に報告した。「本当に残念。できるならやりたかった」。一昨年は全国最多の人出を記録した片瀬西浜・鵠沼海水浴場を開設する江の島海水浴場協同組合の森井裕幸理事長は悔しさをにじませた。
 逗子市は砂浜での飲酒や音楽スピーカーの利用を禁止する条例を制定するなどし、海水浴シーズンを安全安心に迎えるため取り組みを重ねてきたが、海水浴場を設置しないため条例は適用されない。「パトロールは誰がするのか」。この日に開かれた逗子海水浴場の運営に関する検討会では地元自治会の代表などから不安や不満が噴出した。
 「何百メートルも広がる砂浜に目印を置いて来場者に守らせるには相当数の警備員が必要で、不可能。県の狙いは自治体に断念させ、休業補償を避けることだ」。ある海の家関係者は県のガイドラインをこう批判した。
 逗子サーフライフセービングクラブの歌代光雄代表は、五月三十日にライフセーバーが県の指針に従いマスクを着けて海岸を歩いたところ一時間ももたなかったと明かした。「これでフェースシールドをしたら死ぬ。現場を知らない人がつくったルールだ」(石原真樹、吉岡潤)

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