<新型コロナ>「6月だけど4月の気分で」 県内各地で学校再開

2020年6月2日 07時23分

感染予防のため教員が教室内を回り、休校中の学習課題を集めた=横浜市中区の市立間門小で

 新型コロナウイルスの影響で休校が続いていた県内の公立学校の大半が一日、再開した。約三カ月ぶりの授業に子どもたちは「友達に会えてうれしい」と笑顔を浮かべた。分散登校など感染対策を取りつつ、学習の遅れを取り戻し、児童生徒の心身のケアも求められる異例の新学年が始まった。(杉戸祐子、吉岡潤)
 「みんなのお顔が見られてうれしい。六月だけど四月の気分で、すてきな三年生になれるように頑張っていこう」。横浜市中区の市立間門小(児童数七百六人)。三年一組の教室で担任の藤田夏美教諭が、マスクをして一席おきに座った児童十九人に語りかけた。
 同組感染予防のため教員が教室内を回り、休校中の学習課題を集めた=横浜市中区の市立間門小では三十七人が在籍するが、十二日までは感染予防のため、半数の児童は午後に登校する。休校中に取り組んだ学習プリントを提出する際も、児童が教卓に持ち寄って密集ができないよう、藤田教諭が教室内を巡回して回収した。
 再開に当たり、登校時にげた箱が混み合うのを避けるため、職員が出入り口に立ち、児童を分散させて校内に入れ、手の消毒をした。マスクやハンカチを忘れた児童には貸し出した。
 高木伸之校長は「感染対策と心のケアに特に力を入れる。子どもの様子をよく見て、話をよく聞くようにしたい」。三年の大野ジュリさん(8つ)は「友達に会えなくて寂しかった」と振り返り、「学校はみんなが笑ってあいさつし、一緒に楽しくお勉強できる場所。泣いている子がいたら笑顔にしてあげたい」と話した。
 藤沢市の市立第一中では各クラスを三班に分け、午前から午後にかけて時間をずらして登校。教室では間隔をあけて席に座り、授業を受けた。
 生徒同士が教室で顔を合わせるのは、四月六日の入学式・始業式以来。最初の授業は全クラスとも担任の教員が受け持ち、生徒の様子を確認しながら進められた。
 三年男子生徒(14)は「久しぶりの学校は楽しみな半面、授業を考えると、ちょっと嫌な気持ちもあった」と苦笑い。「受験は気になる。休んでいた分を取り戻せるのか」ともらした。
 一年女子生徒(12)は「やっと通えてうれしい」と笑みをこぼした。別の一年女子生徒(12)は「友だちができるか心配。塾に行っていなかったので、勉強で遅れていないかも不安」と胸の内を明かした。
 北井淳一校長は「生徒たちの精神的な不安をどうするか、学力も取り戻さないといけない。ベストを見つけるのは難しい。ベターを探っていくしかない」と話した。同市の中学校は、十五日からクラスを二班にして一緒に授業を受ける生徒数を増やし、二十二日から一斉登校。二十九日に通常授業に入る。

教室内で間隔をとって座り、授業を受ける生徒たち=藤沢市の市立第一中で

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