人間関係づくり 優先を 千間台小木場校長

2020年6月2日 07時40分
 学校生活が約三カ月ぶりに再開した。学習の遅れを取り戻すために学校行事を削るなどの検討が各地で進むが、学校現場からは「学級活動や行事など教科以外の取り組みが今こそ重要」と指摘が上がっている。小中学校の教員約三百七十人でつくる「県特別活動研究会」の前会長で、越谷市立千間台小の木場真理(こばまこと)校長=写真=に聞いた。(近藤統義)
 私が心配なのは、人間関係に不安を抱えた子どもたちです。学級編成も担任教員も新学年で代わったのに、長期間の休校で関わりが制限されていた。新しい関係をどう築けばいいのかと、再開がストレスになっていると思われます。
 学期の最初に子ども同士や、子どもと教員のつながりをつくるのはとても大切で、その後の学級の雰囲気に影響します。支え合う風土がある学級は学力も高いという調査もある。何より学校に行くのが楽しくなる。
 そのために有効なのが学級活動などの特別活動です。当面は分散登校で全員そろわないので、白板にメッセージを張り合って子ども同士の交流を図ったり。通常登校に戻ったら、自己紹介カードを使い、お互いを知る「どうぞよろしくの会」や特技の発表会をしてもいいかもしれません。
 運動会や学芸会などの行事にも、それぞれ実施する狙いがある。教科の授業時間の確保を理由に安易にやめるのでなく、方法や規模を見直して実施する余地はある。例えば、校内美化活動を家庭科の授業と関連づけて行う工夫もできます。
 もちろん教科は大事ですが、集中的に詰め込むと子どもの苦痛も増してしまう。特別活動を並行することで子どもの心を耕し、人間関係を深めることが、遠回りに見えて実は意欲的な学習につながる近道であると考えます。 

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