ライチョウ 卵3個産む 那須どうぶつ王国

2020年6月3日 07時13分
 那須どうぶつ王国(那須町)は、国の特別天然記念物で絶滅危惧種ニホンライチョウの雌が卵三個=写真(下)=を産んだと発表した。同園は、動物園で生まれた卵を使って環境省などが実施する野生復帰事業に協力している。卵は中央アルプスの駒ケ岳(長野県)で確認されている野生ライチョウの巣にある無精卵と入れ替える候補に挙がっている。
 園によると、環境省のライチョウ保護増殖事業の一環で、三月に上野動物園(東京)から那須どうぶつ王国に移送された雄(三歳)=同(上)=と、富山市ファミリーパークから移された雌(一歳)のつがいの卵で、五月二十四日に生まれた。
 環境省信越自然環境事務所によると、絶滅したと考えられていた中央アルプスの駒ケ岳で、野生の雌一羽だけが確認されている。野生復帰事業は、この雌が生んだ巣にある無精卵と、動物園などで生まれた有精卵を入れ替えて、ふ化を目指す取り組み。前年度は、ふ化はしたものの育たなかったという。
 今回は、那須どうぶつ王国や上野動物園など、保護増殖事業に協力する全国の五カ所から持ち寄られる有精卵を、最大で八個入れ替える計画になっている。卵は近く長野県に搬送される予定で、五日以降に入れ替え作業が行われるという。
 那須どうぶつ王国の担当者は「卵を提供するのは初めてになる。野生復帰に寄与できたらうれしい」と話している。(小川直人)

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