世界遺産センター開所 富岡製糸場なども見学再開

2020年6月3日 07時14分

世界遺産センターで1日にあった式典で、くす玉を割り開所を祝う関係者=富岡市で

 世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」を紹介する「県立世界遺産センター」(富岡市富岡、通称セカイト)がオープンし、二日から一般公開が始まった。三月下旬に開所予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。遺産群を構成する富岡製糸場など四資産も今月から見学再開となり、地元関係者らに安堵(あんど)が広がった。
 同センターでは一日、一般公開を前に開所式典があり、山本一太知事がウェブ会議システムで「関係自治体と協力して世界遺産を国内外にアピールしていきたい」とあいさつ。榎本義法・富岡市長らがくす玉を割って開所を祝った。
 施設はコンピューターグラフィックスなどで遺産群の魅力に触れることができる。高橋陽一所長は「困難なことがあったが、ようやくお客さまを迎えることができ、ほっとしている。製糸場や他の遺産に行きたくなるような拠点にしたい」と話した。見学は当面、予約制で前日午後三時までに同センターに申し込む。
 同ウイルスの影響で三月下旬から休場していた富岡製糸場も一日、来場者の体温測定など感染防止策を講じて約二カ月ぶりに再開した。正門入り口に来場者の体表面の温度を計測できるサーマルカメラを設置し、フェースシールドとマスクを着けたスタッフが手指消毒やマスク着用などを呼び掛けた。製糸場の正門近くにある旧韮塚製糸場も同日、予定から二カ月遅れでオープンした。
 絹産業遺産群の構成資産で、いずれも見学休止になっていた近代養蚕農家の「田島弥平旧宅」(伊勢崎市)、養蚕の教育施設「高山社跡」(藤岡市)、蚕の卵を貯蔵する「荒船風穴」(下仁田町)も一日、それぞれ見学を再開した。(石井宏昌)

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