黒人暴行死、全米で抗議デモ拡大 NY市が夜間外出禁止令延長

2020年6月3日 14時36分

2日、米ニューヨーク・マンハッタンでデモ行進する人々=赤川肇撮影

 【ニューヨーク=赤川肇】米中西部ミネソタ州で黒人男性が白人警官の暴行を受け死亡した事件を巡り、抗議デモは二日も全米各地で続いたほか、略奪や破壊行為も相次いだ。東部ニューヨークではデブラシオ市長が犯罪行為抑止の対策として夜間外出禁止令の延長と対象時間帯の拡大を発表したが、デモ参加者からは「デモの権利が侵される」などと不満の声も漏れる。
 デブラシオ氏は一日午後十一時から二日午前五時までの外出禁止令を出したが、中心部マンハッタンの百貨店や高級服飾店で略奪が相次ぎ、市警は一晩で約七百人を逮捕。デモや暴徒への強硬姿勢を示すトランプ大統領はツイッターで「ニューヨーク市、州兵を動員せよ! 犯罪者や負け犬がめちゃくちゃにしようとしている。早く行動せよ!」と不満をぶちまけた。
 米メディアによると、略奪や破壊行為はニューヨークのほか西部ロサンゼルスや東部フィラデルフィア、中西部シカゴでも発生。これまでに計約八千人が窃盗や交通を遮断した疑いなどで逮捕され、全五十州のうち二十九州で計二万人以上の州兵が動員されている。
 デブラシオ市長は二日の記者会見で、夜間外出禁止令の開始時間を午後八時に前倒しし、八日未明まで延長すると発表したが、州兵の受け入れを否定。「市警のように自制的に振る舞う訓練を受けていない。私たちの状況をわからないまま装填(そうてん)された武器を携行する。危険な筋書きだ」と理由を説明した。ただ、ニューヨーク州のクオモ知事は市内の騒乱を「不名誉」と非難し、知事権限で州兵を派遣する可能性も示唆した。

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