イメージダウンで客足減? 飲食店主ら懸念、都知事名指しの歌舞伎町

2020年6月4日 07時25分

多くの人たちが行き交う新宿・歌舞伎町=3日午後8時32分

 直近一週間の感染者のうち約三割が「夜の街」関連とされ、小池百合子東京都知事に名指しされた新宿エリア。「東京アラート(警報)」発令の翌日となった三日、新宿の中でも最大の歓楽街、歌舞伎町周辺では、多くの若者らが行き交っていた。 (長竹祐子)
 歌舞伎町の串揚げ店で一人で仕込みをしていたアルバイト男性(39)は「先々週、先週と客足が戻り始めて、急に緩みすぎじゃないかと心配に思うくらいだった」と、前日のアラート発令に警戒感を募らせる。
 男性の給料は四月二万円、五月は五万円のみで、貯金は尽きて家賃が払えず、頼みの綱の給付金はまだ受け取っていないという。「感染者がまた増えて(休業となる)ステップ0に戻ったら本当にどうしようもない」と途方に暮れた様子だった。
 新宿が名指しされたことに、創業五十七年のしゃぶしゃぶ・すき焼き店「米新」店長の橋本徹さん(57)は「名指しされて落ちたイメージがどこまで引きずるか、どこまで自粛に耐えられるか」と不安げに話した。
 通りで客引きをしていた居酒屋のアルバイト男性(28)も「(都から)新宿を名指しされたら仕方がない。歌舞伎町のような夜の繁華街に来る人は、どうしても来てしまうだろう」と話した。
 サウナに行った帰りで靖国通りを歩いていた新宿区のアルバイト佐藤徳紀さん(80)は「しばらく前の新宿は見たことがないほどガラガラでこれが新宿かと思ったが、近頃若い人が戻ってきているようだ」と第二波への懸念を示しつつ、「我慢は続かない。経済的な面との折り合いをつけながら、元の新宿に戻ってほしい」と話した。

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