米、対抗措置で中国航空会社の米国便を禁止 米中対立が航空業界に飛び火

2020年6月4日 14時14分
 【ワシントン=白石亘】米運輸省は三日、中国の航空会社が米中間で運航する定期旅客便を十六日から全て禁止すると発表した。中国の航空当局が米国の航空会社による中国便の運航再開を認めていないことへの対抗措置と説明している。米中対立が航空業界にも飛び火した形で、両国の人的往来に大きな影響を及ぼす恐れがある。
 米中間の定期便は今年初め、週三百二十五便あったが、新型コロナウイルスの流行を受けて二月中旬には中国の航空会社が運航する週二十便だけになった。米国の航空会社は六月初めからの運航再開を計画し、五月初めに中国の航空当局に申請したが、承認が得られていないという。
 米運輸省は中国側の対応が両国の協定に違反するとして「米国の航空会社の運航権を損ない、公正かつ平等な機会を否定している」と批判。米航空会社の乗り入れを認めれば、今回の措置を「再検討する」とした一方、トランプ大統領の指示があれば十六日よりも前倒しで発動する可能性もあるという。

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