藤井七段、一瞬の隙見逃がさず 最年少タイトル挑戦者に 棋聖戦

2020年6月5日 07時44分

史上最年少での初タイトル挑戦を決め、笑顔で対局を振り返る藤井聡太七段=4日、東京都渋谷区の将棋会館で(日本将棋連盟提供)

 将棋界の歴史を塗り替える快挙にも、顔色一つ変えなかった。「途中から攻め込まれ、少し自信のない展開でした」。終局後の代表取材に、藤井聡太七段(17)は激闘のさなかは外していたマスクを着けなおし、冷静に一局を振り返った。  (樋口薫)
 難解な将棋だった。先手の永瀬拓矢二冠が序盤、用意の新手をぶつけ、ペースを握った。藤井七段の持ち時間が刻一刻と減っていく。しかし中盤、藤井七段の好手で攻守が逆転。一進一退の押し引きが続く中、永瀬二冠の一瞬の隙を見逃さず、最後は鮮やかに寄せきった。ネット中継を解説した飯島栄治七段(40)は「闘志の争い、人間力の勝負を藤井七段が制した。感動した」と、その進化を絶賛した。
 記者会見では、晴れ晴れとした表情ものぞかせた。四月以降、新型コロナウイルスの影響で約五十日の対局休止期間を挟んだが「自分の将棋としっかり向き合うことができた」と前向きに捉えた。プロ入りした四年前から、タイトル戦への出場を目標に挙げてきた。「トップ棋士の方とじっくり戦うことができる番勝負を通じて、自分も成長したい。最高の舞台にふさわしい将棋を見せたい」と意気込んだ。

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