コロナ対策求めた保育士に「異動か退職か」 横浜、2人が改善求めスト

2020年6月6日 10時29分

保育園の前で横断幕を掲げて職場環境改善を訴える介護・保育ユニオンの組合員ら=2日、横浜市鶴見区で

 横浜市鶴見区の認可保育所「鶴見ハート保育園」の二十代の女性保育士二人が、職場の新型コロナウイルス感染防止対策が不十分と感じ、改善を求めたら異動を命じられた上に拒否すると退職を迫られたなどと訴え、一日からストライキに入っている。
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 保育士を支援する労働組合「介護・保育ユニオン」などによると、政府の緊急事態宣言後、利用する園児が通常の十人ほどから一、二人に減ったが、正社員の保育士を全員出勤させた。職場に窓はなく換気が悪かったという。園長の居眠りや園児がけがした場合の状況確認不足なども訴えた。
 その後、二人が園に感染防止対策の改善を求めると、五月十八日になって突然別の園への異動を命じられた。二人のうち一人は採用面接時に異動はないと説明されていたとして難色を示すと、園長に「異動を受け入れるか、自己退職するか」と迫られたという。
 二人は五月下旬、同ユニオンに加盟し、園の運営会社に団体交渉を申し入れた。会社側が回答を先延ばしにする姿勢を示したため、無期限ストライキに踏み切ったという。園は現在も開園している。
 女性保育士の一人は本紙の取材に「大人が何人もいて、子どもに感染させてしまったらと思うととても不安だった」と振り返る。もう一人は「子どもが安心できる保育環境になるよう、会社は誠実に対応してほしい」と訴える。
 保育園を運営する「トライコーポレーション合同会社」(横浜市)は本紙に「取材に対してご協力できない」と書面で回答した。横浜市の担当者は、団体交渉は把握しているとした上で「保育所運営に影響がある場合は対応を検討したい」と話した。 (丸山耀平)

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