川崎にエール 新丸子の美容室が開発 感謝込め「ご当地シャンプー」

2020年6月6日 07時07分

ご当地シャンプー「川崎エール」を商品開発した宮田一信さん=中原区で

 東急東横線新丸子駅(川崎市中原区)近くの美容室が、市民の花「つつじ」の香りがするご当地シャンプーシリーズを新たに開発し、販売を始めた。市民の木にちなんでツバキオイルも配合しており、売上金の一部は市に寄付する。商品名の「川崎エール」に込められた店主の思いとは−。(石川修巳)
 ご当地シャンプーを開発したのは「azzurro private salon(アズーロプライベートサロン)」代表の宮田一信さん(37)。完全予約制で、店内は一席しかない。
 川崎エールはシャンプーとトリートメント、オイル、クリームの四種類を展開。大阪の化粧品会社に製造を委託し、五月下旬から店頭やオンラインショップで販売を始めた。サイズは百ミリリットルと千ミリリットルがあり、価格は千五百〜四千五百円(税別)。
 昨年十月にあった台風19号の被災者支援として、一商品当たり最大で約5%分の金額を市に寄付するという。「髪と地肌をケアすることでできる地域への還元のひとつ」と語る。
 宮田さんにとって、再起への決意を込めた商品でもある。実は、二年前にも「川崎の恵」と名づけたシャンプーシリーズを販売したが、都内の製造委託先による製造許可証の偽造が発覚。その影響によりわずか半年で、販売停止とともに回収命令に見舞われた。
 既に「かわさき名産品」などにも認定されていたため、取り下げる事態に。「まさかと思ったし、申し訳なくて、悔しくて」。損害額も二百万円近くに上ったという。
 そんな時、支えになったのが顧客や関係者からの励ましだった。「また頑張ろうよ」「再販して」…。宮田さんは「うれしくて泣きました。だから、このままで終わらせたくなかった。感謝を込めて、川崎エールという商品名になったのも自然な流れでした」と振り返る。
 新たな製造委託先を決める際は、保健所などにも確認を徹底した。もう一度、川崎エールで「かわさき名産品」などの認定を目指すことにしている。問い合わせは、アズーロプライベートサロン=電070(1475)7332=へ。

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