高校野球 県独自に夏の大会 来月11日から8日間

2020年6月6日 07時44分

練習で走り込む加藤学園野球部の選手

 県高野連は五日、静岡市内で臨時理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大で中止になった夏の甲子園大会県予選の代替大会として「2020夏季静岡県高校野球大会」を開催することを決めた。甲子園の道を閉ざされた球児たちに、三年間の集大成を披露する場を用意した。(高橋貴仁)
 草薙球場(静岡市駿河区)や浜松球場(浜松市中区)など、十球場で無観客で実施する。七月十一日に開幕し、八月一日までの土日、祝日の八日間。
 チームの移動による感染リスクを避けるため、組み合わせを東西に分ける。準々決勝まで東部の五十四チーム、西部の五十五チームがトーナメント方式で戦う。抽選会は六月二十七日を予定する。開会式は実施しない。
 7イニング制とし、五回で十点差がついた場合はコールドゲーム。登録人数に制限はなく、ベンチ入りは通常の二十人から五人増やし二十五人とする。大会中に試合ごとで入れ替えも可能。ベンチ入りしない選手は、距離を保った状態で、スタンドで観戦できる。保護者は一チーム五人まで観戦可。声を上げての応援はできず、在校生や一般客も入れない。
 選手や役員、審判員、観戦する保護者らは、大会の二週間前から行動歴を記録。試合当日の朝、検温と健康チェックをする。
 理事会後に会見した高野連の野部道太会長(59)は「三年生のために、代替大会をやるというのは満場一致だった。予想不能の中での運営になるが、選手や保護者にとっては、集大成の大会。思いっきり練習して大会に臨んでほしい」と呼び掛けた。

◆センバツ決定校・加藤学園ナイン「笑顔で終わりたい」と闘志

 県独自の高校野球大会が開かれると決定したのを受け、今春の選抜大会出場が決まっていた加藤学園(沼津市)の選手たちは「今までやってきたことを発揮して優勝し、みんなで笑顔で終わりたい」と闘志に再び火を付けた。
 密集を避けるため、学年別に行われた練習後のミーティング。米山学監督(42)が三年生に「真剣勝負ができる場所を与えられた。今できることを一生懸命やろう」と呼び掛けると、久々の吉報に接した選手たちは「はい!」と力強く応じた。
 加藤学園は二日から、約二カ月ぶりに全体練習を再開。五日も打撃練習や投げ込み、ダッシュなどに励んでいた。
 勝又友則主将(三年)は「必ず優勝し、後輩たちに三年生の姿をしっかり見せたい」とチームを引っ張る覚悟を口にした。大会は7イニング制など変則ルールとなるが、エースとしての活躍が期待される肥沼(こいぬま)竣投手(同)は「やることは変わらない。一つ一つ丁寧に全力でプレーする」と意気込んだ。
 米山監督は「甲子園はないが、選手たちにはこのチームで野球ができる幸せをモチベーションにしてほしい。体調管理を第一に、ここから気を引き締めていきたい」と語った。(杉原雄介)

米山学監督(右)から県高校野球大会の開催決定を聞く選手ら=いずれも沼津市足高のグラウンドで

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