紙芝居の灯、絶やさない! 14団体と漫画家らが「STAY WARS」を配信

2020年6月6日 14時05分

共同作品「STAY WARS」の一場面

 新型コロナウイルスの影響で活動の場を奪われた、全国各地で紙芝居に関わる人たちが共同で作品を作り、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している。発起人は、紙芝居発祥の地とされる東京都荒川区を拠点とする紙芝居屋三橋(みはし)とらさん(36)。コロナ禍で苦しむ人々を励まそうと企画したが、「紙芝居文化の灯を守りたい」という思いも込める。 (天田優里)
 作品は十五分で、タイトルはSF映画をもじった「STAY WARS(ステイウォーズ)」。自粛生活を題材に、ストレスを抱える女の子「なつちゃん」の家族が繰り広げるコメディーストーリー。外出できずストレスをためる家族が、思いやりの大切さに気づいて危機を乗り越える様を描く。日本語版と英語字幕版を無料で公開中。
 一都一府五県のプロの紙芝居屋十四組や漫画家ら計二十二人が協力し、全国的に活動する「マーガレット一家」のたっちゃん(愛知)らが出演。脚本と演出は「紙芝居屋のガンチャン」(大阪)、作画は複数人が担当し、漫画家茶畑るりさん(静岡)も加わった。原画四十三枚に合わせ、それぞれがせりふを自宅で吹き込んだ。表情が分かる動画を付け、紙芝居らしくなるよう拍子木の音や絵をめくる効果音も入れた。

作品のシナリオを持つ三橋とらさん=東京都荒川区で

 三橋さんが企画を思い付いたのは四月下旬。集まった人々と交流しながら話を進める紙芝居は「三密」に当たるとされ、活動できなくなった。廃業も頭をよぎったが「ここで奮起しないと、紙芝居屋が二度とお天道様の下に戻れなくなる」。亡くなった尊敬する先輩・東野健一さんの「どんな大変な状況でも、人を楽しませて自分も楽しむのが紙芝居屋」との思いをつなぐためにも、同じ境遇の仲間と作品を製作することにした。オンラインでの打ち合わせを経て、五月十八日に公開した。
 「コロナでまいっている人は多いと思う。作品を見て、気持ちが楽になればいいな」と三橋さん。コロナ禍にある今こそ、紙芝居で多くの人を笑顔にしたいと願う。
 作品は「紙芝居 STAYWARS」で検索。

◇参加者・団体

<東京>
三橋とら
劇団どろんこ座
家族紙芝居の○○一味
梅ちゃん
マットくん
紙芝居師 さるびあ亭かーこ。
<神奈川>
紙芝居師 なっちゃん
紙しばいや もっちぃ
<福島>
布でつくった紙芝居なにぬの屋
渋沢やこ
<静岡>
茶畑るり
街頭紙芝居芸人 三ツ沢グッチ
開運香月己書道場 小田香代
<愛知>
マーガレット一家
<大阪>
紙芝居屋のガンチャン
大塚珠代
<沖縄>
沖縄の紙芝居屋 さどやん

関連キーワード


おすすめ情報