<点検「桜を見る会」>公文書管理 推薦者の内訳調査、記録作らず

2020年6月7日 07時40分
 「桜を見る会」を巡っては、政府が昨年十一月に公表した招待客の内訳に関する調査の記録を作成、保存していなかった事実も新たに分かった。安倍晋三首相の推薦が千人程度だったなどとする調査内容の検証は難しい状況にある。
 菅義偉(すがよしひで)官房長官は、昨年十一月の衆院内閣委員会で昨年の桜を見る会の招待客の内訳に関し、首相の推薦が千人程度、自民党の推薦が六千人程度、麻生太郎副総理兼財務相や自身など官邸幹部の推薦も計千人程度に上ったと説明した。
 内閣府が保存していた行政文書では、昨年の全招待客一万五千四百二十人のうち、政治推薦枠を示す「各界功績者(総理大臣等)」の人数は八千八百九十四人と記載されていた。推薦者別の内訳は明確にされていなかった。
 菅氏は今月一日の記者会見で、昨年十一月の委員会答弁に関し「内閣府や内閣官房、与党の数人から聞き取りを行った結果を国会で説明した」と述べた。調査結果を行政文書として保存していないことを認めた上で「聞き取りの対象者が少数で、詳細にわたるものではなかったので、記録は残さなかった」と釈明した。
 桜を見る会を巡っては、首相が自身の地元支持者を多数呼ぶなど、会を私物化していた疑惑が消えていない。政権幹部や自民党関係者を含む政治推薦枠の存在も、政権ぐるみで会を政治利用していた可能性を示している。 (中根政人)

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