<望 ~都の空から>虎ノ門 新たな交通の拠点 

2020年6月7日 08時26分

1964年に東京メトロ日比谷線が全線開業して以来、約56年ぶりに「虎ノ門ヒルズ駅」が誕生するなど再開発事業が進む虎ノ門エリア=港区で、本社ヘリ「おおづる」から(安江実撮影)

 虎ノ門の地名の由来は諸説あるが、江戸城の南端にあった外堀「虎ノ御門」にちなむ。築城にあたり裏鬼門にあたる方位を白虎(びゃっこ)に守護してもらうことで、末永い繁栄を願ったといわれている。
 かつての城門付近を通り、京都へ至った街道は国道1号(桜田通り)と名を替え、環状2号との交差点付近に6日、日比谷線で56年ぶりとなる新駅「虎ノ門ヒルズ駅」が開業した。空港リムジンバスや臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)のバスターミナルとも接続し、虎ノ門エリアは都心の新たな交通拠点として期待されている。
 街を見守るのは、自然の地形としては23区内で最も高い愛宕山山頂にある愛宕神社だ。1603年徳川家康の命で創建され、急勾配の「出世の石段」は仕事運や出世運の御利益があるといわれる。虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワーの来年1月の開業に併せてビル2階部分と愛宕山を結ぶ新しい参道が計画されている。新たな歴史の始まりに「訪れる方にとって心のよりどころであり、元気になれる場所であり続けたい」と権禰宜(ごんねぎ)の松岡里枝さんは語った。 (市川千晴)

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