<ひとキラリ>けん玉で日本人初の世界王者 船橋の中1・中島海斗さん(13)

2020年6月8日 07時05分

フリースタイルのけん玉世界選手権の優勝トロフィー(高さ約60センチ)を手にする中島さん=船橋市役所で

 「格好いい」。小学一年生のとき、テレビで見たけん玉競技に心を動かされ、独学で練習を重ねてきた船橋市在住の中島海斗さん(13)=市立八木が谷中一年。昨年末に東京都内で開催された、フリースタイルのけん玉世界選手権で初優勝を果たした。出場資格に年代や国籍といった制約はなく、当時は小学六年生ながら日本人では初の栄冠。「これからも難易度の高い技に挑戦したい」と今後を見据える。(保母哲)
 中島さんにけん玉を教える指導者はいない。動画サイト「YouTube」を見たり、けん玉仲間と技を披露し合うなどして、腕前を磨いてきた。現在、使っているけん玉は約三百本。自宅での毎日の練習で、けん先や玉の穴部分が擦り減り、一週間ほどで使えなくなることもあるという。一年ほど前、米国のけん玉メーカーが運営するチームに所属した。
 昨年十二月に出場したのは「第六回けん玉フリースタイル 1on1トーナメント CATCH&FLOW2019世界選手権」。フリースタイルは、自由な技の組み合わせやオリジナルの技で競う競技。米国、カナダ、中国などからの九十人がそれぞれの持ち技を披露し、中島さんはその頂点に立った。
 「予選では調子が良くなかった。勝ち負けは考えずに、楽しもうと思った」と選手権を振り返る。予選を勝ち抜いて、決勝トーナメントでは、あこがれのプロ選手・ニックストッド選手と対戦。勝利を収め、波に乗れたという。
 けん玉は日本が発祥の地とされ、音楽に合わせて次々と技を決める外国人選手が出るなどしたため、現在は「STREET KENDAMA(ストリート・ケンダマ)」が世界的に人気を集めている。
 中島さんの持ち味は、両手を使った素早い動きとけん玉を操るオリジナルの技。「一つの流れを作りながら、ミスなくできるようにしたい」と話しながら「けん玉がオリンピック競技になるといい」。目標は世界選手権の二連覇と、ワールドカップ(W杯)での優勝。「あこがれてもらえるような選手になれれば」と笑顔を見せた。
 四月に船橋市役所に松戸徹市長を訪ねて、世界選手権の優勝を報告。松戸市長は「これまでと違う技にもチャレンジしながら、もっとパフォーマンスを磨いてほしい」と、今後の活躍を期待していた。

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