稲葉剛さん「コロナで貧困拡大、リーマン以上」 「つくろい東京ファンド」代表に聞く

2020年6月8日 07時55分
 新型コロナウイルス感染拡大で、雇用情勢が大きく悪化している。空き家、空き室活用による低所得者支援を行う一般社団法人「つくろい東京ファンド」の稲葉剛代表理事は本紙のインタビューで「貧困拡大のスピードが速く、政府の経済対策が追いつくかは疑問だ」と警鐘を鳴らした。失業などで収入が減った場合に家賃を補助する住居確保給付金の拡充や、生活保護を利用しやすくするための対策が急務だと指摘した。
 政府は感染拡大対策として、全ての国民に一律十万円の特別定額給付金を支給するが、稲葉氏は「諸外国に比べて少なすぎる。三カ月くらい連続で出すべきだ」と求めた。
 二〇〇八年のリーマン・ショックの際は、派遣切りに遭った労働者らに食事や宿泊場所を提供する「年越し派遣村」が東京・日比谷公園に設けられた。稲葉氏は当時と現在を比較し「貧困の拡大のスピードも規模もはるかに上回っている。先の見通しが立たないという恐怖を感じる」と話した。 (編集委員・上坂修子)

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