株式会社 石原和幸デザイン研究所

2019年9月25日 09時00分

女優・宮﨑香蓮が東京を拠点とした企業をご紹介!

女優・宮﨑香蓮が、インタビューから原稿まで全てをこなす連載、大人の社会科見学。今回は普段より「若い」企業に訪問しました。日本を、そして世界中を笑顔にする企業、石原和幸デザイン研究所をご紹介します。

やってみます、の一言で庭づくりをスタート

 今回のインタビューはまるでジェットコースターに乗っているような、波乱万丈の展開でした。お話して頂いたのは、石原和幸デザイン研究所の代表取締役、石原和幸さんです。現在、東京の渋谷に本社を構えつつ、日本そして海外でも様々な庭園のデザインを手掛けています。

苦労話(?)でさえ楽しく話してくださる石原さん。ポジティブなパワーには圧倒される。

 石原さんは、私と同じ長崎県の生まれ。長崎市の実家は、目の前に小さな丘が広がり、自然に恵まれていました。こうした環境も石原さんの感性を育てたようです。

羽田空港第一旅客ターミナルの出発ロビーにあるグリーンの装飾も石原さんが手掛けたもの。

 22歳になり人生をかける仕事を模索していたとき、慣れ親しんでいた実家の風景が忘れられず、園芸の仕事に就きたいと思い、生け花を習い始めました。その勢いのまま1年後には長崎で花の路上販売を始めます。1982年には長崎大水害で大変な苦労があった中でも「花で皆を明るくしたい」という思いで、花を売り続けました。アイデアマンの石原さんは、流行りの曲を流しながら生け花のデモンストレーションをするなど、徐々に注目を集めていきます。

こちらは2019年の「英国チェルシーフラワーショー」に出展した庭園。もみじの木など和の要素もうかがえる。

 そのころ、世の中はバブル景気の真っ只中。家賃が高く、なかなか店舗が借りられませんでした。そんな時に目をつけたのが、自動販売機でした。自販機で飲み物を売るより花を売った方が、より多くの売り上げが出せると考えた石原さん。「花を売る棚」のスケッチを片手に自販機スペースのオーナーに出店交渉をします。これが大成功!小さなお店ですが、長崎市内で30か所以上のスペースで花を売ることができるようになりました。この業態で、福岡や神戸にもお店を出すようになりましたが、80年代の終わりとともに、バブルは崩壊。花も売れ行きが悪くなってきます。しかしここで諦めないのが石原さんです。多くの店舗を手放しますが、地元・長崎で24時間営業の花屋さんを始めます。このお店でも様々な工夫をし、花だけでなく、苗の販売、配達も行うようになりました。そんなある日のこと、配達先のお客さんに言われた言葉がきっかけで石原さんの人生は大きく変わります。「石原さん、庭とかできる?」。経験はなかったのですが「やってみます!」と即答。ホームセンターで材料を集め一生懸命作ったところ、そのデザインが「かっこいい!」と大変喜ばれたそうです。続いて友人宅の造園を頼まれるなど、噂が少しずつ広まっていきます。こうして石原さんは花の販売から「庭づくり」という次のステージへ進んで行ったのです!

日本を飛び出し世界へ挑戦 そして日本の風景を世界に

 テレビ番組にも出演し、庭づくりでも注目されるようになった石原さん。しかし、テレビに出演しても、なかなか大きな仕事にはつながらなかったそうです。

「英国チェルシーフラワーショー」ではエリザベス女王をはじめとするイギリス王室の方々にも拝謁。

 そこで石原さん、日本を飛び出しなんと世界へ挑戦します。ガーデニングが盛んなイギリスで100年以上の歴史を持つ「英国チェルシーフラワーショー」への出場を決心します。全てが手探りの中、初めて出場したのは2004年のこと。しかしこの初挑戦の大会で、ゴールドの次にあたる「シルバーギルド」というメダルを獲得します。それから今年2019年まで通算14回出場、計11個のゴールドメダルを獲得しました。

東京・恵比寿のウェスティンホテル東京の庭園も、石原さんがデザインを担当したもの。

 「チェルシー~」に初めて出場した後、長崎県を離れ東京に進出します。東京という新しい拠点で仕事のチャンスをつかむため、自分のデザインした庭園の写真や「チェルシー~」のメダルを常に持ち歩き、自ら積極的に色々な場所でプレゼンをしてきたそうです。

イオンモール幕張新都心の庭園も担当。数十メートルにも渡る緑化を施された壁面は圧巻。

 今では渋谷のハチ公広場や、羽田空港のロビー、G20サミットの際に各国の首相をおもてなしするための庭園を手掛けるなど、日本を代表する庭園デザイナーと呼ばれるようになりました。
 石原さんの作る庭園は、日本のことも、長崎のことも知らない外国人が見ても「懐かしい」「落ち着く」と言われることが多いとか。すべての人に故郷を感じてもらえるような風景を日本各地に作り、この国が「世界のエデン」と呼ばれるようになったら嬉しいと語ってくれました。また、「花があると笑顔になる」文化を、日本の職人とともに世界に向けて発信していきたいとおっしゃっていました。生まれ育った場所の風景を、今でも追い続けているからこそ生まれる発想ですね。

もし渋谷の街を全面的に緑化したらどうなるかをテーマに、石原さんが考えたイメージ図。

 今回のインタビューで、ものすごく楽しそうに話してくださった石原さん。モットーは「Yesと言うこと」だとか。まずは受け入れて、そこから頑張って実現させる。受け入れるからこそ、前へ進む可能性が見えてくるのだそうです。石原さんの頭の中にあるアイデアが、次はどんな形で実現するのか、私も今、ワクワクしています!
取材後記
今回、石原さんの会社にお邪魔しての取材でしたが、さすがデザイン研究所。どこもお花があふれていて、ものすごくおしゃれでした。そして、石原さんは、すごいパワーをお持ちの方でした。次から次へ話題を繰り出す「トーク力」。私含めスタッフ一同たくさん笑わせていただき、学ぶことも多かったです。そして石原さんの「実現力」たるや、すごいの一言!人生一度きりとよく言いますが、石原さんは「片道切符を持っている気分」で何事にも取り組まれているそうです。とにかく「やります!」と言うことは大切ですね!私も女優という仕事をしていく上で必要な力だなと、勝手に感動し、たくさんエネルギーを頂いてしまいました。そして同じ長崎県出身ということで、地元トークにも花が咲き、本当に楽しい取材になりました。石原和幸デザイン研究所の皆さん、お忙しい中ありがとうございました!
DATA 株式会社 石原和幸デザイン研究所
2008年に東京・渋谷を本社として設立。イギリスで毎年5月に開催されているチェルシーフラワーショーでのゴールドメダル獲得など、そのガーデニングの技術は海外でも高い評価を受けている。国内外で様々な庭園デザインを手掛けるほか、屋内や街頭の緑化事業に参加するなどランドスケープデザインの分野で広く活動している。東京の他、福岡県と長崎県にも営業所を運営している。
株式会社 石原和幸デザイン研究所
03-6690-8787
東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル6
http://www.kaza-hana.jp/

PROFILE
宮崎香蓮(みやざき かれん)
1993年11月20日生まれ。2006年「第11回全日本国民的美少女コンテスト」演技部門賞を受賞し、女優として活動中。NHK 大河ドラマ『花燃ゆ』ではヒロインの幼馴染・入江すみ役として出演する など、いま活躍を期待される若手女優の代表格。
■NHK Eテレ「おもてなしの即レス英会話」ドラマパートレギュラー(早苗役)
■テレビ朝日「遺留捜査」滝沢綾子役レギュラー
■島ぜーんぶ映画祭第11回沖縄国際映画祭地域発信型 出品作品「BENTHOS」主演
■舞台「里見八犬伝」出演(浜路役)
■東京2020オリンピック聖火リレー長崎県内走行聖火ランナーに決定!

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