宮﨑香蓮の大人の社会科見学 小澤酒造 株式会社

2019年3月27日 09時00分

女優・宮﨑香蓮が東京を拠点とした老舗をご紹介!

女優・宮﨑香蓮が、ナビゲーターとして「東京を拠点に活躍する老舗」を訪れ、長く愛され続けてきた秘訣に迫ります! インタビューから原稿まで全て自身でこなし、宮﨑香蓮の新境地を切り開いた新連載!

立派な看板の前でパシャリ。奥多摩は都心より気温が数度低く、空気が澄んでいました。


日本酒製造のきっかけを知るため、小澤家の歴史を紐解く!

 日本酒『澤乃井』で知られる小澤酒造さんにお邪魔して、小澤家23代当主の小澤幹夫さんにお話を伺いました。徳川家が1600年~2000年までの約400年間を通して18代ですから、23代というのがどれだけ凄い事か…なんて途方に暮れていると、酒造を始める前から続いている小澤家の歴史について解説していただけました。

緊張気味な私でしたが、とても朗らかに小澤家の歴史を話してくださいました。

 なんでも、小澤家はもともと武田信玄の家臣だったそうです!
 ところが歴史の教科書にある通り、武田は戦に敗れてしまいます。家臣を続けることが困難となった小澤家は、山梨から峠を越えて奥多摩で、ひっそりと暮らすことになりました。(目立つと織田信長とかに見つかっちゃいますからね!) 時は流れ、戦国時代も終わり、いよいよこの地で生きていかなきゃいけなくなったときに、昔から水がきれいだった『沢井』という場所で、「この綺麗な水を使ってお酒を造ろう」となったのが始まりなのだとか。それが1702年元禄15年。そこから約300年続いている酒蔵というわけです。

ご自身も日本酒はよく飲まれるそう。難しく考えず、楽しく飲んでもらうのが一番です!とのこと。

 そしてこの歴史のお話は、なんと口伝!当代の幹夫さんも、お爺様からの「そこ座れ」方式で3時間くらい話を聞いたり…なんてこともしばしばだったそう。

日本酒は香りがあるものも多いので、ワイングラスで飲むのもオススメなんだとか!


伝統を重んじながら、時代に合わせた変化も厭わない経営方針。

 『小澤酒造』の特徴のひとつが、酒蔵周辺が観光地になっていること!
 製造メーカーという立ち位置でありながら、酒蔵見学や、お土産販売、お食事処を併設していたりと、観光一体型の仕組みができています。

創業当時につくられた「元禄蔵」。分厚い土壁は30cm以上もの厚さで、温度管理に役立つそう!

こちらは最後のろ過をする工程!お米のいい香りに包まれました!

 「日本酒の魅力を肌感で消費者に伝えたい!」という先々代の思いから、“観光蔵”としての取り組みを始めたことで、広く名前が知られるようになったそうです。

タンクの8109という数字は8109ℓという意味!一升瓶に換算すると約4500本分!コップ2杯毎日飲んでも60年は飲めちゃう量!「どひゃー!」。

こちらは上槽というもろみを搾る工程。この作業で出るのが、いわゆる酒粕です。畳1枚分くらいの大きさの板状のものが何百枚も取れるのだそう。

 さらに、伝統的な製造方法を頑なに守りつつも、新しいスタイルの日本酒造りも取り入れるなど、時代の流れもしっかり把握!地元に密着しながらも、その視野は世界中へ向かっています。

お米のサンプル。お酒の種類で精米歩合は変わり、大吟醸ともなると半分以下の大きさに!削る過程で出た糠も活用するそうです。でんぷん糊なんかもそうですよね!無駄がない!

こちらは古酒!寝かせると味が柔らかくなり、また違った楽しみ方ができるそう!時間とともに綺麗な琥珀色に変わっていくので、透明な瓶を使用しているとのことです。

 時代が変わっていく中で、海外のお客さんへの対応や、自分たちから海外へ発信したりする形でお酒を知ってもらう取り組みをしているそうです。取材当日にも、海外からのお客さんの姿もありました!酒蔵の中も贅沢に見学できちゃいます。

お酒にまつわる、アレコレのお話。

 お酒はもともと、御神酒として神様に献上するもので、酒造り自体がひとつの神事でした。祭りのあとに、直会という儀式で神様のお下がりを頂きます。

酒蔵の裏手に掘られた井戸を見学。なんだが探検気分で、ドキドキしますね。

140mに渡り横に掘られた「蔵の井戸」。あまりの透明度の高さに感動です。

 アルコールが人を酔わせるという情報がない時代、なんとも言えない高揚感が得られるのは「神様と通じているからだ!」と信じられていました。確かに私もその時代に生きていたら、そう思っちゃいます!

蔵見学の前に日本酒の講習を受けたり、試飲ができるスペース。当時の風習なども教われます。

 そんな歴史を受け継ぎ、小澤酒蔵ではいまでも神様を大切にされているそうです。朝礼では神棚に全社員で二礼二拍手一礼。蔵内も綺麗な状態を保つ。そういう姿勢が美味しいお酒につながっていくんだな、と思いました。

新酒の完成をお知らせする杉玉!葉の色の変化でお酒の熟成具合も測れるのだとか。

 ちなみに、小澤酒造は2つの井戸からの水を使用してお酒を造っています。水源は硬水の“蔵の井戸”と軟水の“山の井戸”。
 硬水と軟水で全然味が変わるのだそう!

瓶を洗浄する装置。かつての日本酒造りに使用していた機材も展示されています。

 ミネラルの含有量が多い硬水の場合、発酵が早く進み、しっかりとした重めのお酒に。一方軟水の場合は発酵が緩やかで透明感のある柔らかい舌触り。

一升瓶のない時代、酒の販売は酒屋から陶器の“通い徳利”に詰めてもらう量り売りだったそう。

 もともとは硬水のみで作っていたそうですが、現代の嗜好に合わせて軟水も使用されるようになったそうです。
 今回は「蔵の井戸」を見学させてもらいました!なんとこの井戸は、山肌を横に掘り進めた「横井戸」という珍しいスタイル。
取材後記
 新連載第一回目!!
 めちゃめちゃ緊張していたわたくし、あまりのドギマギっぷりにスタッフさんに笑われつつも…、小澤さんのお人柄に助けられ、終始和やかな雰囲気でお話しを聞かせていただきました。
 沢井駅に降り立った瞬間、「ここは東京?」となるほど空気が美味しい! そんな自然豊かな“澄んだ空気”、“澄んだ水”に触れて、なんだか浄化された気がします(笑)。取材後に立ち寄ったお店の、豆腐料理も美味しかったー。小澤酒造の皆さん、お忙しいところ、ありがとうございました。
DATA 小澤酒造株式会社(澤乃井醸造元)
日本酒「澤乃井」で知られ、創業300年を超える老舗の酒造メーカー。日本酒の仕込み水と同じ水を使用した豆腐の製造・販売や食事処なども手がけ、付近一帯の観光場所として地元活性にも注力しています。
 日本酒造りの原点である“生酛造り”で仕込んだ「生酛純米吟醸東京蔵人(とうきょうくらびと)は、滑らかな口当たりと、程よい酸味が特徴。温度によって香りも変化するため、いろいろな楽しみ方ができると、国内外問わず高い評価を得ています。
※酒蔵の見学についての詳細は、HPをご参照ください。
東京都青梅市沢井2-770
0428-78-8215
定休日は月曜日(祝日の場合は火曜日)
http://www.sawanoi-sake.com/

PROFILE
宮崎香蓮(みやざき かれん)
1993年11月20日生まれ。2006年「第11回全日本国民的美少女コンテスト」演技部門賞を受賞し、女優として活動中。NHK 大河ドラマ『花燃ゆ』ではヒロインの幼馴染・入江すみ役として出演する など、いま活躍を期待される若手女優の代表格。
■NHK Eテレ「おもてなしの即レス英会話」ドラマパートレギュラー(早苗役)
■テレビ朝日「遺留捜査」滝沢綾子役レギュラー
■島ぜーんぶ映画祭第11回沖縄国際映画祭地域発信型 出品作品「BENTHOS」主演
■舞台「里見八犬伝」出演(浜路役)
■東京2020オリンピック聖火リレー長崎県内走行聖火ランナーに決定!

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