身内もトランプ氏不支持 共和重鎮パウエル氏、デモ排除を批判

2020年6月9日 06時40分

=ゲッティ・共同

 【ワシントン=金杉貴雄】米共和党のブッシュ(子)政権で黒人初の国務長官を務めたコリン・パウエル氏は七日のCNNテレビで、黒人男性暴行死事件への抗議デモに対するトランプ大統領の対応は「米憲法を逸脱している」と批判し、十一月の大統領選で民主党のバイデン前副大統領を支持すると表明した。共和党の元大統領候補ロムニー上院議員は同日、首都ワシントンでのデモに参加した。
 パウエル氏はデモについて「今私たちがすべきなのは人々に手を差し伸べ、受け入れ、自分たちがなすべきことを理解することだ」と指摘し、平和的なデモを催涙ガスなどで排除した政権を批判した。マティス前国防長官らがトランプ氏を批判していることを「誇りに思う」とも語った。
 パウエル氏はブッシュ(父)政権で統合参謀本部議長を務め、大統領候補に名前が挙がったこともある。二〇一六年にもトランプ氏を批判し、民主党のヒラリー・クリントン元国務長官の支持を表明している。
 ニューヨーク・タイムズ紙によると、ブッシュ(子)元大統領もトランプ氏を支持しない方針という。
 ロムニー氏は七日、キリスト教右派の福音派グループが行った黒人差別反対の抗議デモに参加した。
 トランプ大統領はパウエル氏に関して、「過大評価された堅物で、(国務長官当時)悲惨なイラク戦争にわれわれを巻き込んだ大きな責任がある。イラクが大量破壊兵器を持っていると言わなかったか?」と非難した。
【関連記事】ブッシュ元大統領ら共和党有力者 再選支持せずと表明

7日、米ワシントンで黒人暴行死への抗議デモに参加するロムニー上院議員(右)=MichelleBoorstein/TheWashingtonPost、AP


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