<新型コロナ>アクアリンクちば、営業再開 フィギュア・吉岡詩果選手 2カ月ぶり氷上練習

2020年6月9日 07時29分

復旧したリンクでマスク着用で氷上練習に臨む吉岡詩果さん(手前)=千葉市美浜区のアクアリンクちばで

 昨年九月の台風15号で被災して閉鎖中だったアイススケートリンク「アクアリンクちば」(千葉市美浜区)が改修工事を終え、今月一日から営業を再開した。今年の冬季全国高校総体で優勝した酒々井町在住のフィギュアスケート選手、吉岡詩果(しいか)さん(17)=植草学園大付属高三年=は、新型コロナウイルスの影響で制限されていた氷上練習を地元のリンクで再開した。 (中谷秀樹)

吉岡詩果さん

 吉岡さんは四月の新型コロナの緊急事態宣言で全国のリンクが休業したため、氷上練習から二カ月間遠ざかった。「(甲子園や夏の高校総体など)他のスポーツは中止になっている。できることをするだけでした」。発令後は休校していた高校のオンライン授業を受け、朝と夕方に自宅練習を計二時間程度続けた。一日六〜十二キロのランニング、ジャンプの練習、縄跳びなどで身体の切れや体力の維持に努めた。

 昨年十二月に初出場した全日本選手権で十位の好成績で新人賞を獲得すると、年明け一月の高校総体で初優勝。四月に日本スケート連盟の強化選手に選ばれ、飛躍が期待される中でのコロナ禍だった。
 緊急事態宣言の解除が先行した他府県では、五月中旬にリンクが再開したが、県外への不要不急の移動を控えるように求められていたため、屋根の破損などの復旧が進むアクアリンクの再開を待った。指導する中川雄介コーチ(35)は「スポーツマンはルールを守るのが大切で、大人が示さないといけない」と説明した。
 県内で運動施設に対する休業要請が解除された一日、九カ月ぶりとなる地元リンクの氷の感触を確かめた吉岡さんは「子どもの頃から滑っていたリンクが戻ってうれしい」と笑顔。一方、ジャンプの精度などへの影響も感じた。フィギュア選手は感染予防対策で、一般客も訪れる日中の営業時間は利用を自粛。練習は夜間に割り当てられた四十五分間と制限は続く。
 昨年春に足を痛めて二カ月間滑れず、秋の台風被害で県外のリンクを転々とした苦境を乗り越えてきた。新型コロナの影響の長期化も懸念され、今季の競技会が予定通り実施されるかどうか不透明。吉岡さんは「大変なのは皆同じ。先のことは分からないが、徐々に調子を戻していければ」と前を見た。

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