東京新聞 加須専売所

2019年12月25日 12時00分

東京新聞 金沢文庫専売所


【住所】【住所】埼玉県加須市富士見町1-1 内田ビル1F 【電話】0480-61-4837

所長・齋藤 裕介さん


物静かな佇まいを持ちながらも、語る言葉からは芯の強さを滲ませる齋藤さん。目前の課題に真摯に取り組む姿勢で、ベテランの販売員たちとの信頼関係を築いてきた。

前職はホテルマンと伺ったわ。
なぜ全く別の業種に転職されたのかしら?


 私の母は長年、販売所で事務の仕事をしていますが、私自身は以前、千葉県のホテルで働いていました。子どものころに販売所で少しだけ母の手伝いをしたことはありますが、大人になってから販売所の所長になるとは思ってもいませんでした。
 しかし25歳のころ、母が働いていた販売所の所長さんが倒れてしまって、急にやってみないかと話が回ってきたんです。戸惑いつつも翌年には研修を受け、平成16年(2004年)10月に所長として店を引き継ぐことになりました。

よく考えながら丁寧に受け答えをする齋藤さん。実直な人柄が見て取れる

 しかし、店の中で私は最年少でしたし、当然ながら配達のことも、集金や営業のことも分からないような状態。スタッフは昔から務めあげてきたベテラン揃いだったので、どうやって認めてもらい、一つの店としてまとめていくかが最初の壁でした。母の助けもあって基本的なことは半年ほどで身に付きましたが、さまざまなことに自力で対処できるようになるには3年ほど掛かりました。

ベテラン揃いのスタッフの皆さん。てきぱきと手際よく作業を進めていた

  信頼を得るには、まず自分が現場に出て、基本的な業務からミスのないようしっかりやるしかないと思います。所長が不着を出すわけにはいかないですしね(笑)。
 手本になるくらいのつもりで率先して仕事に取り組み、経験を重ねていくうちに、だんだんと足場を固めることができました。当時いたスタッフはまだかなり残ってくれていて、今では先輩・後輩や上司・部下というよりも、家族のような存在だと感じています。

加須市は、東日本大震災で全町避難した
福島県双葉町の受け入れ先だったわよね。


 震災による原発事故の影響で、すでに廃校になっていた騎西高校の校舎に、1000人を超える方々が避難をされて来ました。市を挙げて支援をする中で、私たちも新聞を無料で配るなどの協力をさせていただきました。また、避難されてきた方々に元気を出してもらおうと、福島出身の歌手の方をお呼びして、体育館で開催した歌謡ショーにも携わりました。
 避難所は数年前に閉鎖しましたが、今でも加須市には双葉町の方が多く暮らしておられます。ですので、福島県の地元紙でみなさんに馴染みのある「福島民報」をこちらまで送ってもらい、毎日夕方に配達しています。
 また、加須市にはゴールデンウィークの時期に、昭和10年(1935年)に始まった「騎西藤まつり」という大きなお祭りがあります。体育館で行った歌謡ショーも、このお祭りのイベントの一つとして引き続き開催しています。双葉町出身の方のお役に立てていれば嬉しいですね。
 この縁があって、現在は加須市と双葉町は友好都市の盟約も結んでいます。これからも、引き続き支援や交流を続けていけたらと思います。

最後に、ここ加須市の魅力と
今後の目標を教えてくださる?


 住宅街になっているのは駅の周りだけで、基本的には農地の多いエリアです。でも、ぎりぎり都内への通勤も可能な位置なので、郊外には新しい家が建ったりもしていますね。
 農家の方は特に気さくで、集金に行くと野菜をいただくこともあります。ちなみに、加須名物のうどんは、ここで採れる小麦を使った地産品なんですよ。

齋藤さんとスタッフがほどよい距離感を保ちながら会話をする姿は印象的

 実は、うちの販売所はつい先日まで加須の西側だけを担当していました。11月に東部エリアを引き継ぎ、市全域が担当になったばかりです。だから、今後についてはまず東の地固めが最優先ですね。道一本隔てただけのエリアでもお店ごとに方針が違うことを強く感じています。既存のお客様は大切にしながら、しばらくは市の東側の営業にも力を入れていきたいと思います。

■騎西藤まつり・玉敷神社神楽(きさいふじまつり・たましきじんじゃかぐら)

【玉敷神社 住所】埼玉県加須市騎西552-1
玉敷神社(玉敷公園)にて、推定樹齢450年とされる埼玉県指定天然記念物の大藤が咲く時期に行われる加須随一のお祭り。日替わりで様々なイベントが行われています。玉敷神社では年に数回神楽を奉納しており、こちらは無形民俗文化財にも指定されています。

■不動ヶ岡不動尊 總願寺(ふどうがおかふどうそん そうがんじ)

【住所】埼玉県加須市不動岡2-9-18
関東三大不動の一つに数えられている總願寺。ご本尊の不動明王像は、光孝天皇のご勅命により智証大師の手でつくられたといわれています。350年以上の歴史を持つ節分会は力士や芸能人も参加し、数万人規模の観光客が訪れるなど、特に広く知られています。

■つるや

【住所】埼玉県加須市土手1-12-10 【電話】0480-61-0976
齋藤さんオススメで、販売店のスタッフと共によく訪れるという加須うどんのお店。加須市は埼玉県内で小麦の作付け面積が最も多く、江戸時代から一般の家庭でもうどんを作っていたといわれています。市内には他にも多くのうどん屋が点在し、まちおこしにも一役買っています。

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