<新型コロナ>国立市、子ども食堂マップ作製 街に笑顔戻るきっかけに

2020年6月11日 06時57分

子どもたちからのメッセージが書かれたノートを手に「食べに来てほしい」と話す湊さん(右)と妻の由紀江さん=国立市の「つり舟」で

 国立市は、市内の子ども食堂の情報をまとめたマップを初めて作製した。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の期間中、食堂が休止したり、外出自粛の影響で子どもの足が遠のいたりしたことから、学校再開に合わせて企画した。担当者は「子どもたちの笑顔が街に戻ってくるきっかけにしたい」と話す。 (竹谷直子)
 実績のある市内八カ所の子ども食堂をマップに掲載し、それぞれの開設日時も紹介している。学校を通じて市内の全小中学生に配ったほか、近く公民館や図書館にも置いて周知を図る。
 掲載された八カ所のうちの一つで、JR国立駅近くの海鮮丼と天丼の店「深川つり舟」(国立市東一)は、二〇一七年から子ども食堂を始めた。銀座のすし店などで修業を積んだ店長の湊実さん(71)が腕を振るい、ネギトロ丼やサーモン丼、鶏の唐揚げのセットなど七種類を無料で振る舞っている。
 緊急事態宣言中も子ども食堂を開設したが、五月に来店したのは一組だけだったという。湊さんは「外出自粛の影響だろうが、子どもたちは大丈夫だろうか」と心配を募らせた。
 新型コロナの影響で四月の売り上げが七割減るなど店の経営も厳しいが、学校が再開されて少しずつ顔を出す子も増え、「貧困の問題は深刻になっていると感じる。困っている子をおなかいっぱいにしてあげたい」と休まず続ける考えだ。新たに弁当の提供も始め、「ぜひ来てほしい」と呼び掛けている。
 市は七、八月も、内容を更新してマップを配布する。活動支援のため、希望する店に最大二十六万円を支給する制度も用意した。問い合わせは、市児童・青少年係=電042(576)2111(内線198)=へ。

国立市内の子ども食堂を紹介しているマップ(同市提供)


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