プーチン氏・スターリンのモザイク画で撤去騒動

2020年6月11日 07時07分

プーチン大統領(最前列左)やショイグ国防相(最前列右)らが描かれた当初のモザイク画=MBKhMediaのツイッターから

 【モスクワ=小柳悠志】第二次大戦の戦勝七十五年を記念した「ロシア軍大聖堂」がモスクワ郊外に先月完成した。プーチン大統領や旧ソ連の独裁者スターリンらの姿が聖堂に描かれていることが完成直前に判明し撤去される騒動が起き、内外に波紋を広げている。
 四月下旬、大聖堂の壁に描かれたモザイク画にスターリンやプーチン氏のほか、ショイグ国防相ら政権幹部が描かれていると一部メディアが報道。スターリンは多数の国民を弾圧する大粛清を行ったことから、リベラル派のみならず、ロシア正教会内からも「多くの人間の悲劇はスターリンから生まれた」などと批判が上がった。
 プーチン氏らのモザイク画についても、宗教施設に政治指導者を描くことに反対意見があり、最終的に外された。

5月、モスクワ郊外で完成間際のロシア軍大聖堂=モスクワ通信社提供

 ロシアメディアによれば、当初のデザインはロシア正教会のキリル総主教の了承を得て建設されたとみられる。モスクワ・カーネギーセンターのコレスニコフ研究員は「プーチン氏にとって(権力の源となる)軍や教会との関係は最重要。大聖堂を国威発揚に活用するつもりのようだが、国外では攻撃的なナショナリズムと受け取られる可能性がある」と語る。

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