ようこそ!マイホームタウン 中川翔子 × 中野

2018年4月11日 09時00分

今月の街先案内人

オタク界に綺羅星の如く舞い降りたアイドル 「しょこたん」 こと、中川翔子さん。生粋のアニメオタクで特撮オタクでもある彼女に、しょこたんのルーツとも呼ぶべき中野の街の魅力をご紹介いただきます。

"好き" と "憧れ" の力が導いてくれた芸能界への道。

 "オタク" という言葉にネガティブなイメージが持たれていた当時、自らをオタクと称し堂々と活躍するしょこたんは、後のオタク界に大きな影響を及ぼす元祖オタクアイドルでした。
現在の活動は通常のアイドルの域を越え、歌手・マンガ家・デザイナー・女優と幅広く活躍されていますが、そもそもこの業界に入ったきっかけは何だったのでしょうか?
 「自分でも説明するのが難しいくらい色々な要素と、出会い、タイミングの積み重ねですね。 そもそも極度の人見知りで、人前で出ていくこと自体が苦手なので『芸能人になろう!』という決意があったわけではないんです。むしろ、芸能人で早くに亡くなった父への反発心から『絶対、同じ道は歩まない!』と決意していた時期があったくらい。
 ただ、その反面でアニソンを歌う人になりたいとか、戦隊モノのヒロインをやってみたいという、自分の "好きなもの" への憧れもありました。
 直接的なきっかけは、プライベートで訪れた香港でジャッキー・チェン様が経営されていたレストランで御本人にお会いしたことですね。
 憧れの彼に会えたことで感動しすぎて、泣き出した私に神対応していただきました。その対応にまた感動して(笑)。それがご縁でジャッキー・チェン事務所に所属することになりましたから。それが芸能人としてのスタート地点です。
 自分の性格と気質は芸能界とはかけ離れていましたけど、私の "好き" や "憧れ" の力が導いてくれた結果が、今の私なんだと思います。
 正直に言えば、私自身も現在の自分の姿を想像できませんでしたね。あれだけインドアだった自分が走り込みをしたり、家に友人を招いて料理を振る舞ったりと、厄年を迎えたあたりを境に大きく変化してきています。3 年前の自分だったら髪の毛が抜け落ちるくらいの出来事ですよ(笑)。」

観客に全幅の信頼を寄せているから、ライブでは自分をさらけ出せる。

中野ブロードウェイを移動中も、商品の物色に余念がないしょこたん。

歌手や俳優といったパフォーマーとして活動するときと、イラストやデザインといったクリエイティブな活動をしているときで、違いや心がけていることはありますか?
 「いま、BEAMSさんとコラボして『mmts( マミタス)』というブランドショップを中野ブロードウェイに出店させていただいているんですけど、デザインやイラスト類は自分がそのときに好きなものや、楽しいことを落とし込むことが多いですね。ですから "やらないといけない" という状況は苦手かもしれません。
 そもそも『mmts』を立ち上げたきっかけも、特撮のクイズ番組に出演させていただいて、その決勝で戦ったのが BEAMSさんの広報の方だったから。収録後に『中野ブロードウェイにお店を持つのが夢』という話しになったときに、『面白そうだからやってみましょう!』とお声がけいただいたからなんです。ですから、"好き" とか "面白そう" というところからスタートしているんです。

書店の歴史を「戦隊シリーズ」で説明しているあたり、中野らしさに溢れている。

 クリエイティブな活動は、基本的に私個人で完結することですけど、お芝居やライブとなると他人と合わせる必要が出てくるじゃないですか? 一人っ子で、女子校で、20代まで中川翔子として生活してきたことで、頑なになってしまった自分と他人との隔たりを埋める作業が、最近になって楽しく思えるようになりました。新しいことを教えてくれるのは、いままで知らなかった人たちなんですよね。そういう心境になれたのも、厄年を迎えたあたりからです(笑)。
 心がけていることといえば、やっぱり自己管理。以前、ライブの途中にお尻を骨折して、観客に『尻が痛い~っ!』って叫びながら自分をさらけ出していたんですけど、パフォーマーとしてはあってはならないことですよね。それ以来、常に全力を尽くすためにも自己管理には気を配るようになりました。
 私はライブの観客には全幅の信頼を寄せているので、自分をさらけ出すことに躊躇はありません。お互いが忘れられない瞬間として冒険の書にセーブできたら嬉しいですね。」

自分をさらけ出せる“ライブ”について熱く語るしょこたん。

レトロな雰囲気を残しつつ、新しいモノも積み重ねる街。

 「私は中野生まれで中野育ちなので、ほとんど中野しか知らずに生きています。何度か引っ越しをしてきましたけど、それも中野区の中をぐるぐる回っているだけですから(笑)。
 中川翔子のルーツともいえる "中野ブロードウェイ"は、唯一無二の雰囲気をもつ空間だと思います。ここは『何の畑であっても必ずそれを好きな人がいる』ということを教えてくれた場所なんです。たとえ学校に趣味の合う人が居なくても、世界の何処かには必ず同じモノを好きな人がいる、と思えるようになった大切な場所。そして現在・過去・未来がごちゃ混ぜで、まるで磁場が狂っていて必ず迷子になってしまうダンジョンのような雰囲気が最高なんです。
 駅前は再開発が進んで雰囲気も変わりつつありますけど、中野ブロードウェイだけは頑なにレトロ感を守り続けてくれています。同じようにアニメの街というイメージがある池袋や秋葉原って、未来や最先端をみせてくれる街であって、どこか懐かしさを感じられる中野の雰囲気とは別の魅力を持った街だと思います。
 大好きな純喫茶もたくさんあって、家族との思い出も詰まったエリアなので、骨を埋めるのは中野と決めているんです。できれば、自分の子孫もここで育ててみたいと思っているので、お相手募集中です。父が私を連れ回したみたいに、私も子孫を連れ回してみたい! 中野は一人暮らしにも、子育てにも、デートにも最適な街です。是非お越しください!」
写真:ボクダ茂

◇中野図鑑 しょこたんオススメスポット

1)IL PRIMO(イル・プリモ)
よしながふみさんの漫画にも登場したことがあるイタリアンです。基本的に何を食べても美味しいのですが、個人的にオススメするのはウニのパスタとレモンパイ! ただ、人気店なので、来店前に確認をされた方が無難です!
東京都中野区中央 5-46-5 池田ビル 1F 03-3384-3981
[月~金]17:30~22:00 [土日祝]11:30~14:00 17:30~22:00 水曜・第3火曜日定休
2)アザミ
いまだによく通っている大好きな純喫茶。メニューを読むと、よくある品揃えなんですけど、注文してみると出てくるものがすごくお洒落に盛られています。まさにインスタ映えするメニューなんです。もちろん味もピカイチです!
東京都中野区中野 3-33-9 中野駅南口ビル1F 03-3381-4763
11:00~23:00 不定休 (日曜日)
3)尚ちゃんラーメン
地元の人たちから重宝されているラーメン屋さん。ここのタンメンはコクが合って、一度食べたら病みつきになること請け合いです。まさに「ウマッ!」と唸りますよ。
東京都中野区本町 5-33-15 03-3384-0729 11:30~22:00 月曜日定休
4)mmts(マミタス)
BEAMSさんとコラボした、私がデザインしているブランドの実店舗です。マミタスは私の愛猫からとったブランド名で、売上の一部はネコの保護活動に寄付させていただいています。
中野区中野 5-52-15 中野ブロードウェイ3F 03-3385-0050
12:00~20:00 水曜日定休
■関連リンク https://www.beams.co.jp/mmts/

◇PROFILE
中川翔子 1985年5月5日生まれ、東京都出身。
2002年芸能界デビュー。歌手・タレント・声優・女優・イラストレーターなど、活動は多岐に渡る。
2020年のオリンピックに向けた「マスコット審査会」のメンバーへ選出。音楽活動ではアジアでのコンサートツアーなども行い、その人気は海外にも広がっている。
女優としては、2016年に初舞台となるミュージカル「ブラック メリーポピンズ」にてヒロイン役として出演、2017年4月期TBSドラマ「あなたのことはそれほど」に『横山皆美』役として出演し、4月より放送のNHK金曜ドラマ10「デイジーラック」では「讃岐ミチル」役として出演が決まっている。

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