<新型コロナ>多摩・島しょ地域 公立9病院の損失43億円超 4〜6月

2020年6月12日 07時10分

新型コロナの対応で減収が続いている稲城市立病院


 稲城市や八丈町など多摩・島しょ地域に九つある公立病院について、同市の高橋勝浩市長は十一日の定例記者会見で、新型コロナ対応で生じる損失が四〜六月の三カ月で計四十三億七千万円に上ると明らかにした。経営の窮状を強調し、国や都による支援を訴えた。 (服部展和)
 高橋市長は、「都三多摩島しょ公立病院運営協議会」の会長を務めている。九病院は、協議会をつくる稲城市立病院と青梅市立総合病院、町田市民病院、日野市立病院、公立阿伎留医療センター(あきる野市)、公立昭和病院(小平市)、公立福生病院(福生市)、奥多摩病院(奥多摩町)、町立八丈病院(八丈町)。
 協議会の調査では、コロナの感染拡大後、一般患者の減少による収入減や、コロナ用医療機器の購入費、医療関係者への特殊勤務手当の支給などが重なり、各病院の四〜六月(六月は見込み)の損失は数千万円〜約七億円に上るという。
 稲城市立病院の三カ月の損失は約七億円。都の要請を受け、四月に健診センターに帰国者・接触者外来を設置し、健康診断や人間ドックを中止した。このため、健診センターだけで一日約百八十万円の減収となっている。
 協議会は五月、厚労省と都に交付金の増額などを求める要望書を提出しており、高橋市長は「これまでの交付金では焼け石に水。このままでは病院だけでなく、市も傾いてしまう」と危機感をあらわにした。

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