<新型コロナ>高齢者と在宅勤務者 会話で交流 自宅でボランティア

2020年6月12日 07時11分

自宅から参加したボランティアらとパソコン画面を通して会話を楽しむ高齢者施設の利用者=「東京栄和会なぎさ和楽苑」提供(画像は一部加工処理)


 新型コロナウイルスの影響で在宅勤務する製薬会社の社員がオンラインで高齢者施設入居者の話し相手になった。外部との面会制限で入居者らの会話が少なくなっていたといい、施設職員の釜島豪顕(たけあき)さん(30)は「話すことで気分転換につながったのではないか。有意義な交流だった」と振り返った。 (青木孝行)
 参加したのは、社会福祉法人「東京栄和会なぎさ和楽苑(わらくえん)」(江戸川区)の「都市型軽費老人ホーム」に入居する七十〜八十代の男女三人と、外資系製薬「アレクシオンファーマ合同会社」(渋谷区)の三十〜四十代の男性社員三人。
 五月末に行われ、パソコンやタブレット端末で、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使った。参加者によると、初顔合わせの六人は、初めは緊張した様子だった。だが、施設利用者が運動不足で「筋肉が落ちちゃって」と悩みを話すと、スポーツジムに通えずにいる社員も共感し、打ち解けた雰囲気に。カラオケや好きな酒の話題でも盛り上がり、六人は約五十分間の会話を楽しんだ。プライバシーに配慮し、事前に決めたニックネームで呼び合った。
 アレクシオン社の佐藤大輔さん(30)は「皆さんの笑顔を見ることができ、こちらも元気をもらった」。全社員が年に一度は社会貢献活動をしている同社と施設を東京ボランティア・市民活動センター(新宿区)が結び付けた。
 センターの担当者は「新型コロナの影響で人と人との交流が途絶えがちだ。今後もオンラインによる新たなボランティア活動を支えていきたい」と話した。

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