<新型コロナ>「遊泳控えて」 看板設置や警備員巡回 県管理の海岸、来月1日から

2020年6月12日 07時21分

 県は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため県内の二十五の海水浴場がすべて今夏は開設されないことから、管理する海岸に「遊泳は控えてください」と書いた看板を設置するほか、警備員を巡回させて泳いでいる人を見つけたら注意することを決めた。七月一日の開始を目指す。(石原真樹)
 県によると、遊泳を禁止することはできず、注意の呼び掛けにとどめる。砂浜で密集している人にも声掛けする。また一定の遊泳客が来ると想定し、自治体から要望があれば、安全のため海水浴場が設置された場合の遊泳区域を示す柵を砂浜に設ける。飲酒しないよう求めるなど海岸ごとに自治体が設けるルールを明記した看板も掲示する。
 ライフセーバーの配置や救護所の設置は未定。緊急事態宣言時のように沿岸の駐車場を閉鎖する予定はないという。県の担当者は「海岸は自由使用なので、自由に泳いでいただいて構わないが、海水浴場が設置されず安全が担保されない。海水浴場を開設していないことをしっかりPRしたい」と話した。
 海水浴場での飲酒や音楽スピーカー利用などを禁止する条例を制定している鎌倉市と逗子市は、既存のマナー条例を改正したり条例を新設し、例年海水浴場が開設されるエリアで七月一日から八月末まで適用されるルールを設ける方針。ただ、市は海岸管理者ではないため条例で「禁止」まで踏み込まず、飲酒などを「行わないよう努める」にとどめる。
 逗子市の担当者は「近隣住民と議論を重ねてきた歴史があり、海水浴場がなくてもマナーを守ってもらえるよう周知に努めたい」と話した。 

◆横浜市28カ所・県3カ所 屋外プール中止

 横浜市は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今夏の市営屋外プール全28カ所の営業を中止すると発表した。県も県立公園の屋外プール3カ所の営業中止を発表。県内に25ある海水浴場がすべて開設されない中、屋外のウオータースポーツの機会がさらに少なくなった。
 市によると、営業を中止するのは横浜プールセンター(磯子区)、旭プール(旭区)と、市内26カ所の市営公園の屋外プール。いずれも7月上旬から9月上旬に営業予定だった。
 市の担当課は「例年、多くの利用があって密集や密接が想定されるほか、更衣室などの混雑を緩和するために入場制限などの感染対策を講じると、待ち時間に熱中症も懸念される。安全・安心な環境を整えることが困難」と説明。昨年は約43万人が利用した。
 県が中止するのは三ツ池公園(横浜市鶴見区)、保土ケ谷公園(同市保土ケ谷区)、辻堂海浜公園(藤沢市)の屋外プール。例年の利用者は計24万人だった。(杉戸祐子、石原真樹)

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