<新型コロナ>クラスター特化チーム 県、第2波備え設置へ

2020年6月12日 07時28分

クラスター発生が相次ぎ、業務に追われた狭山保健所職員を激励する大野知事(右)=狭山市の狭山保健所で


 新型コロナウイルス感染症の第二波に備え、大野元裕知事は十一日、クラスター(集団感染)対策に特化したチームをつくる考えを示した。第一波の対応の中で保健所に業務が集中しパンク状態になった経験を踏まえたもの。管内の自治体でクラスターが相次いで発生した狭山保健所(狭山市)を視察した後、報道陣に語った。(飯田樹与)
 チームは、感染症対策に精通した認定看護師や医師を核に、福祉など他分野の専門家も交えて構成する。クラスターが発生した現場へ派遣し、感染を広げないための対策の指示や原因調査をする。これまで保健所が実施していた業務で、大野知事は「保健所には疫学調査や相談機能に集中してもらう」と構想を話した。
 大野知事はこの日、狭山保健所を視察。所沢、飯能、狭山、入間、日高の五市を管轄し、四、五月に、所沢明生病院(所沢市、感染者二十八人)、所沢ロイヤル病院(同、三十三人)、社会福祉法人「皆成会」の障害者福祉施設(同、二十五人)、入間老人ホーム(入間市、十二人)、飯能靖和病院(飯能市、十三人)の五件のクラスターが発生。管内の感染者数は県全体の23%を占める二百三十四人に上っている。
 ピークだった四月、同保健所は全職員の六十一人でコロナに対応。PCR検査を受けたいという県民からの電話相談にこたえ、病院を紹介。検査検体を医療機関に取りに行き、県衛生研究所に運ぶ。陽性と判定されれば、陽性者を病院やホテルに移送し、発症前後の行動を聞き取る。クラスター発生現場での対策指示や調査、患者や濃厚接触者らの健康観察も行った。
 四月後半にようやく県や他自治体などから保健師や看護師の応援が入った。川南勝彦所長は取材に「人が少ないのが問題だった」と振り返った。

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