<新型コロナ>親子で交流 オンライン広場 松戸市が子育て世代の支援模索

2020年6月12日 07時31分

「まつどDE子育てオンライン広場」に参加した親子ら=松戸市で


 新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛に伴い、松戸市は今月から、家にこもりっきりになり、孤立しそうな親子たちがインターネット上で交流する「まつどDE子育てオンライン広場」に取り組んでいる。新型コロナの第2波をにらみ、新しい子育て世代の支援を模索していく考えだ。(林容史)
 市は空き校舎や児童館などを活用した「おやこDE広場」や、保育園に併設し「子育て支援センター」を計二十六カ所開設している。子育てに追われるママたちの交流、育児情報の共有、悩み相談の場となっていたが、新型コロナの影響で三月上旬に一斉休所。利用していた親子たちの行き場がない状態が続いていた。
 保護者が悩みやストレスを一人で抱え込んでしまうケースを懸念し、市はビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使い、自宅で気軽に参加できるオンライン広場を企画。準備が整った施設から週に一、二回ほど開催している。
 市の委託で、市内五カ所で広場を運営するNPO法人「松戸子育てさぽーとハーモニー」(石田尚美理事長)は、電話で利用者から生活の様子を聞き、「どこにもSOSが出せない状況になっている」と危機感を覚え、一足早く五月上旬にオンライン広場を開始した。石田理事長は「ママたちは先が見えない中で家にこもって、よく頑張ってきた」と思いやる。
 市立根木内小学校の「おやこDE広場小金原」には、開始時刻に合わせ続々と親子がモニター上に集まった。事前に参加申し込みが必要で、子育てコーディネーターが進行役を務め、手遊びを楽しみ、お話に耳を傾けた。またグループに分かれて保育士に不安を打ち明けたり、先輩ママに保育園の様子などを尋ねたりした。
 長女の美月(みづき)ちゃん(2つ)と一緒に広場にアクセスした沢彩友美(さゆみ)さん(33)は「おしゃべりできるのが楽しい。悩みも相談できて助かる」と感想を話した。広場の休所中、食材は宅配サービスを利用するなど、「何の予定もなく、家に閉じこもっていた」。美月ちゃんは昼間、外で遊べず、夜遅くまで起きているようになり、「テレビを見せる習慣がなかったのに、つい見せておやつを与えてしまった。『これでいいのか』と悩んだ」という。「早く広場が再開して、みんなで散歩して、公園で遊ばせたい」と訴えた。
 石田理事長は、コロナ禍が収まった後も、広場に参加しづらい親子に向け、オンラインを活用した講演会の開催や相談業務などを計画しているという。「オンラインでつながっていれば、ママたちも子育てに頑張れるのでは」と新たな効果に期待を寄せる。
 市は七月から、予約制で人数を制限するなど、新型コロナ対策を取りながら一部施設を開所、八月にも本格的に再開したい考えだ。

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