安倍首相、黒川氏の退職金差し止め要求を拒否 「結果として自己都合退職」

2020年6月12日 07時40分
 安倍晋三首相は十一日の参院予算委員会で、緊急事態宣言下の賭けマージャン問題で辞職した黒川弘務・前東京高検検事長の退職金を予定通り支給する方針を示した。野党の支払い差し止め要求を拒否した。
 立憲民主党などでつくる野党共同会派の小西洋之氏が「黒川氏の行為は(訓告よりも重い)懲戒処分に相当する」と再調査や処分のやり直しを求めた。退職金支払いを差し止める権限を行使すべきだとも訴えた。
 これに対し、首相は「法務省および検事総長で、事案の内容等諸般の事情を総合的に考慮し、訓告が相当と判断した」と重ねて強調。退職金については「結果として自己都合に伴う退職になった。それに相当する減額がされた」と述べ、差し止めを拒んだ。
 森雅子法相は黒川氏の訓告処分に関し、賭けマージャンには懲戒処分が相当とする人事院指針を「個別に当てはめはしていない」と強調。処分は「さまざまな事情を総合的に考慮して決定した」と述べ、懲戒処分にしなかった理由について明確な説明を避けた。
 黒川氏の退職金の金額に関しては、森氏が五月二十六日の衆院法務委員会で、勤続年数や役職を考慮した試算として、約五千九百万円と明らかにしている。 (中根政人)

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