シャンシャン3歳! 成長を写真で振り返る
2020年6月12日 08時20分
大きくなったね。誕生日、おめでとう−。上野動物園(台東区)のジャイアントパンダの雌・シャンシャン(香香)がきょう、三歳になった。新型コロナウイルスの影響で動物園が臨時休園し、なかなか会うことができない今、お祝いの気持ちを込めて成長を振り返る。
シャンシャンは、父親リーリー(力力)と母親シンシン(真真)の間に二〇一七年六月十二日に生まれた。自然交配による繁殖で、シンシンが一二年に出産した第一子は生後六日で死んでしまっただけに、関係者の喜びも大きかった。パンダファンや、地元商店街も祝福ムードに沸いた。
誕生二日後の体重はわずか一四七グラム。そこからすくすくと大きくなり、六月五日時点の体重は八一・四キロになった。
名前の公募には約三十二万件の応募があり、俳優の黒柳徹子さんら選考委員会が候補を絞った後、中国との協議を経て決まった。「香」の字は中国で「人気がある」との意味もあるという。文字どおりの人気者に成長した。
一七年十二月十九日に一般公開。上野生まれのパンダの公開は一九八八年誕生の雄のユウユウ(悠悠)以来二十九年ぶりで、パンダ舎には連日、大勢の人が訪れた。
上野動物園のパンダは中国から貸与されている。シャンシャンの所有権も中国にあり、当初二歳までに引き渡す予定だったが、今のところ、今年十二月まで延長されている。 (奥野斐)
◆毎日メロメロ 高氏さんに聞くシャンシャンの魅力
上野動物園にほぼ毎日通い、ブログ「毎日パンダ」でパンダたちの写真を発表してきた高氏貴博さん(42)=さいたま市=に、シャンシャンの魅力を聞いた。
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両親に似て美形で、目の垂れ方や耳の位置がバランス良く、「パンダのお手本」みたいなかわいい顔をしています。頭が大きく手足が短い赤ちゃん体形で、口元がいつも笑ったように見えるのも人気の理由かも。
性格はおてんばで、愛嬌(あいきょう)がありますね。木に登ったり、お母さんのシンシンにお乳をせがんだりする姿は子どもらしくて、見ていてほほ笑ましかったです。
寝ている姿もお薦め。コロンとしたぬいぐるみのようで、パンダの自由気ままな感じが出ていると思います。カラスと追いかけっこをしている時など、普段はのんびりしているのに、テンションが上がるとよく動くので、見た目とのギャップにも魅了されます。
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