「善かれと思って…は間違い」 性的指向をカミングアウトされたら

2020年6月12日 14時50分
 東京都豊島区の保険代理店で働く20代男性が、職場の上司に同性愛者だと暴露(アウティング)されて精神疾患になったことが明らかになった。職場の部下や同僚に性的指向や性自認を打ち明けられたら、企業や上司はどう対応したらよいか。自身も同性愛者で、企業研修の講師を務める星賢人さんに聞いた。(奥野斐)
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 カミングアウト(告白)されたら、まず信頼して話してくれたことに対し「伝えてくれてありがとう」「そうなんだね」などと受け止めたという姿勢を示してほしい。当事者はさまざまな不安を抱え、勇気を出して言っている。上司であれば「異動や評価に影響しない」ことも伝える。
 そして相手が何を望み、自分は何ができるかを聞き取る。ただし「話したくなければ、話さなくて構わない」と前置きし、無理に聞き出さない。性的なことなど、プライバシーに関わる質問は失礼になる。
 アウティング防止の点から重要なのは、誰にどこまで伝えているか、どこまで伝えていいかを確認すること。「善かれと思って」話すのは駄目。例えば、相手に深刻な病気を打ち明けられた時、軽々しく他人に話すかを考えてみる。セクシュアリティーも同様に非常に繊細で機微な個人情報で、慎重に対応してほしい。

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