京成青砥駅で脱線、乗客100人けがなし ホーム進入時に

2020年6月12日 14時15分

京成押上線青砥駅構内で脱線した車両。パンタグラフが大破していた=12日午前11時50分、東京都葛飾区で(松崎浩一撮影)

 十二日午前十時十五分ごろ、東京都葛飾区青戸三の京成押上線青砥駅で、京成高砂発羽田空港行きの上り普通電車(八両編成)が脱線した。乗客約百人と乗員にけが人はいなかった。
 事故の影響で京成本線と成田スカイアクセス線が一時運転を見合わせ、押上線は八広(やひろ)(墨田区)−青砥間で運休している。復旧の見通しは立っていない。
 京成電鉄と警視庁葛飾署によると、電車は一番線ホームに進入する際、後ろから二両目の車輪が脱線した。同車両と最後尾の車両の乗客は、駅員の誘導でホームに届いている前方の車両に移動してから下車した。
 電車は、車輪をレールに固定する部品が破損しており、駅構内の架線も一部壊れたという。
 国土交通省の運輸安全委員会は、脱線事故として鉄道事故調査官二人を現地に派遣した。

◆ホームのすぐそばで…地響きのような異音

京成押上線青砥駅構内で脱線事故を起こした車両=12日午前11時39分、東京都葛飾区で

 十二日午前に脱線事故が起きた東京都葛飾区の京成押上線青砥駅では、架線にパンタグラフが宙づりになったり、架線が切れたりしており、壊れた部品が無残に線路上に転がっていた。
 「ガタガタ、ガタガタ、ガタガタガタガタ、グァァァァー」。ホームで電車を待っていた旅行会社勤務の男性(28)=千葉県市川市=によると、電車が速度を落として駅に到着しようとしていたが、「地響きが近づいてくるような音」が聞こえて異変を感じた。
 最後尾の車両の屋根部分の架線とパンタグラフが何かに引っ掛かっているように見えた。最後尾の車両が進行方向と逆に引っ張られているようで、異変を告げる音は大きくなり、「ガタンッ」と列車がレールから外れる大きな音がした。煙が少し出ていたという。
 ホーム上には警視庁の黄色い規制線が張られ、三十人ほどの捜査員や駅係員が入れ代わり立ち代わり現場を訪れ、騒然としていた。
 友人と会う予定だった橋本容子さん(32)は「脱線事故ってスピードが出ている時か、カーブする時が多いと思うが、ホームからこんなに近いところで列車が脱線しているなんて」と驚いた様子だった。 (木原育子、加藤健太)

関連キーワード

PR情報