<新型コロナ>2カ月ぶり 映画で時間共有 北区のチュプキ 上映再開

2020年6月13日 06時59分

営業再開を喜ぶ平塚千穂子さん

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休業していた北区のバリアフリー映画館「シネマ・チュプキ・タバタ」(東田端二)が十三日から、上映を再開する。座席の間隔を空けるなど感染対策を施し、約二カ月ぶりの営業。平塚千穂子代表(47)は「人数を制限しても上映ができるのはうれしい」と笑顔を見せる。 (砂上麻子)
 コロナ対策として、二十席の座席は前後左右一席ずつ空け、十席だけ使う。チケットカウンターにはビニールシートを設置し、来館時に検温を行う。来館者にはマスク着用と消毒を求める。毛布の貸し出しは休止し、館内での飲食は飲み物だけに限定する。
 チュプキは二〇一六年九月、全国初のバリアフリー映画館としてオープンした。耳の聞こえない人や目の見えない人が、せりふを字幕で、情景描写を音声ガイドで楽しめる。
 小規模ながら、障害のある人もない人も共に映画を楽しめる場として定着してきた。しかし、コロナの感染拡大で来館者は減少。政府の緊急事態宣言発令に伴い、四月九日から休業を決めた。
 収入はゼロになり、維持費が重くのしかかった。今後への不安が募ったが、休業を余儀なくされた小規模映画館を応援する動きが広がり、チュプキにもサポーター会員登録や寄付など多くの支援が寄せられた。平塚さんは「チュプキが必要とされている。元気と希望をもらった」と語る。
 休館中はオンライン配信で映画の魅力を伝え続けた。「観客同士が作品を共有できる映画館での時間は特別」と、上映する役割を再認識した平塚さん。「予約はまだ少ないが、来てくれた人は、よい時間を過ごしてもらいたい」と意欲をみせる。
 水曜定休日。上映スケジュールなどの問い合わせは同館=電03(6240)8480=ヘ。

座席の間隔を空けた館内=いずれも北区で

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